1979年全英1位となり、さらに、アイルランドとオーストラリアで1位、オランダ、ベルギー、西ドイツ、スイス、オーストリア、スペイン、スウェーデン、ノルウェー、カナダ、ニュージーランドでトップ10入りし、日本ではオールジャパンポップ20で8位。しかし、アメリカでは73位にとどまりました(ラジオ局に嫌われたようであまりオンエアしてもらえなかったとのこと)。Carpenters は「月曜日は気が滅入る」とやや控えめなのに対し、Boomtown Rats はズバリ「月曜日は嫌い」。全く同感です(もちろん、祝日の場合はこの限りでない)。この曲は、Bob Geldof が、カリフォルニアで起こった16歳の少女による銃乱射事件で、犯人の少女がなぜこんなことをしたのかと尋ねられたのに対し「月曜日が嫌いだから」と答えたことに想を得て作詞作曲したもので、Geldof はヒットするとは思わずシングルのB面に入れようと考えていたのですが、レコード会社の判断でA面としてリリースし、大ヒットとなりました。ちなみに、その事件の犯人の両親はこのレコードの販売差止めを求めたものの、叶わなかったそうです。

 

 

そして、Bob Geldof といえば、いうまでなくこちらの呼び掛け人。

 

 

Bob Geldof が Midge Ure と共作したこの曲(Bob Geldof が Boomtown Rats 用に作ったが、他のメンバーから却下された曲がベースになっているとの説がある)は、エチオピアの飢餓救済のチャリティーソングとして1984年のクリスマスシーズンにリリースされて全英1位となり、イギリスでのシングルの売上は Wings の "Mull Of Kintyre" を抜いて新記録(当時)を打ち立てました(現在では380万枚に達し、Elton John の "Candle In The Wind 1997" に次いで2位)。さらに、アイルランド、オランダ、ベルギー、西ドイツ、スイス、オーストリア、イタリア、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで1位、アメリカで13位(売上枚数は250万枚を超えたが、ラジオであまりオンエアされなかったためトップ10に届かなかった)、日本ではオリコンで17位となり、全世界で1100万枚を超えるセールスを記録しました。

 

 

 

↑のアートワークは、"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band" のアルバムジャケットの共作者である Peter Blake による。

 

これがきっかけとなって、翌年の USA For Africa の "We Are The World" や Live Aid といった一連のアフリカ飢餓救済キャンペーンのプロジェクトに発展することとなります。

 

その Live Aid にはもちろん Boomtown Rats も参加してこの曲を披露。

 

 

そして、フィナーレはやはりこの曲(開催は7月13日でしたが)。

 

 

Band Aid ではほとんど前に出てこなかった Bob Geldof でしたが、こちらでは前面でリードしていました。なお、この Live Aid で最も存在感を示したのは Queen でしたが、彼らは Band Aid には参加していません。というのも、南アフリカ(当時はまだアパルトヘイト政策を維持していて世界中から非難されていた)でコンサートを行ったことを問題視されて招かれなかったからです。しかし、その後、Bob Geldof のお許しが得られたことから、晴れて Live Aid には参加することができました。それはいいんだけど、↑の映像のカメラワークはサイテーだな(怒)。