1974年全英1位(ABBA の "Waterloo" に取って代わった)、全米37位。さらに、オランダ、ベルギー、西ドイツ、スイス、オーストリア、スウェーデンで1位、イタリアとオーストラリアで2位、日本ではオールジャパンポップ20で1位となった、バブルガムソングを代表するおなじみのナンバーです。作者は、Pete Best が Beatles をクビになった後に結成したグループ Pete Best Four(後に Pete Best Combo)のメンバーでありソングライティング担当であった Wayne Bickerton と Tony Waddington のコンビ。彼らは、ロックンロールのミュージカルというアイディアを思いつき、スタジオミュージシャンを集めてこの曲を含む4曲のデモをレコーディングさせました。この曲は、当初ユーロビジョンソングコンテストへのエントリー曲にするつもりであったものの断念し(理由は不明)、代わりに Showaddywaddy に提供したのですが、断られたため、件の(デモを作成した)スタジオミュージシャンに対し、正式なグループを結成することを条件にこの曲をリリースすることをオファーしたところ、彼らはOKし、Rubettes 結成と相成りました。ただし、リードボーカルを担当した Paul Da Vinci は、既にソロとして他のレコード会社と契約済で Rubettes には参加しなかったため、本来であればこの曲も録り直すはずのところ、彼のボーカル(特にファルセットのパート)は非常にインパクトがあるということでそのまま使用されたということです(↑の動画では Paul Da Vinci の後任の Alan Williams が口パクでリードボーカルを「演じて」いるが、音声はレコードのもの(つまり、実際に歌っているのは Paul Da Vinci))。ちなみに、この曲が4週間1位に居座ったため最高位2位に終わったのが、Bay City Rollers の "Shang-A-Lang" です。

 

 

なんか、文字が切れてるな アセアセ

 

こちらは44年後の2018年のパフォーマンス。

 

 

ここでは Alan Williams が歌っています。なお、Rubettes は2000年以降分裂し、現在では「Rubettes」を名乗るグループが3つ存在してそれぞれ活動しているようです(↑の動画は The Rubettes featuring Alan Williams)。

 

こちらは、2009年にリリースされた Paul Da Vinci によるバージョン(これはリメイクなのか?、カバーなのか?)。なお、1985年バージョンもあります。

 

 

彼は、自らのホームページに「The Original Voice of The RUBETTES' "Sugar Baby Love"」とわざわざ記載して、本当のボーカルは自分であることをアピールしています(笑)。ちなみに、Da Vinci は、2000年から2006年まで、The Rubettes featuring Bill Hurd に参加していました。

 

多くのカバーバージョンがあるのですが、外国人によるものは知らないアーティストのものばかりなので、日本の歌手によるものを。

 

 

そしてこちら。

 

 

マユが時代を感じさせるな(特に相田翔子)。