1975年全英1位、76年全米96位。そもそも Cockney Rebel は、Steve Harley が自らの作品を発表するためのツールとすべく結成したものですが、セカンドアルバム "Psychomodo" が大ヒットし、それに続く全英ツアーも大成功を収めたにもかかわらず、彼のワンマンぶりに嫌気がさしたバンドメンバー4人のうち3人が結託して造反し(バンドが発表する曲はすべて Steve Harley が作るとの取り決めだったのだが、彼らは、「おれたちにも曲を作らせろ」と要求したとのこと)、三下り半をつきつけるに至ったため、解散に追い込まれました。この曲は、自分を見捨てたメンバーに対する恨み節/報復として Harley が書いたもので、初めは陰鬱なムードのスローなブルースだったのを、プロデューサーの Alan Parsons (Harley は後に Alan Parsons Project のレコーディングに参加している(もちろんボーカルで))のサジェスチョンでアップテンポなものに改変したとのこと。なお、「Ooh-la-la-la」というコーラスは、レコーディングの最後になって加えられたもの(Beatles からパクったことはいうまでもない)で、また、間奏のフラメンコ風のギターソロは、サウンドチェックのウォーミングアップとして弾いたものが消されずにテープに残っていたのを、イケてるということで使用したものです。そして、Harley は、完成したときには、ヒット間違いなし、と確信したということです。

 

 

前述したような事情でできた曲なのに、この邦題はないだろ(怒)。

 

この曲には120を超えるカバーがあるそうですが、その中で最大のヒットとなったのがこちら。

 

 

2003年全英14位。

 

そして、Duran Duran によるカバー。

 

 

サイモンの拳?(笑)。イギリスでは、シングル "The Reflex" のB面でした(日本とアメリカでは "New Religion" のライヴバージョンがB面)。

 

しかし、われわれアラカン世代にとっては、やはりこの方でしょう。

 

 

1977年、オールジャパンポップ20で8位(オリコンでは93位)。

 

 

それにしても、この曲はアメリカでは全然ウケないんだな。