1968年全英2位、全米15位。さらに、アイルランド、フランス、オランダ、ベルギー、西ドイツ、スイス、スペイン、フィンランドで1位、オーストリア、スウェーデン、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランドでトップ3入りした世界的大ヒット。Tom Jones は、2011年のインタビューで、「初めてこの曲を聴いたときはコメディのレコードだと思ったことを憶えてるよ。で、マネージャーにそう言ったら、『そうだ。でも、シリアスにやってくれ』と言われてね。ちょっと聴くと、『We Are The Champions』タイプの盛り上がるナンバーだと思うだろ?でも、実は女を殺した男のことを歌ってるんだぜ」(意訳)と述べています。なお、この曲のスタジオ・バージョンには下積み時代の Elton John がコーラスで参加しているとのこと。

 

 

この曲を最初にレコーディングしたのはこちら。

 

 

しかし、Proby はこの曲が気に入らず、レコーディングには嫌々応じたものの、リリースすることは拒否したためオクラ入りとなり、40年後になってようやく日の目を見ました。

 

ところで、P.J. Proby といえば、われわれ Beatles ファンにとってはこの曲。

 

 

1965年全英24位。P.J. Proby は、本国アメリカではパッとしなかったため渡英し、Brian Epstein とマネージメント契約を結んで、64年から65年にイギリスで4曲のトップ10ヒットを放つなど、そこそこ人気があったようです(しかし、その後尻すぼみとなった)。この曲は Proby が John Lennon に曲の提供を依頼したことを受けて、彼に提供されたものですが、もともとは Beatles が映画『Help!』のために用意し、レコーディングもしたものの結局ボツになったもの。

 

 

この曲は主に Paul が書き、John が一部を手伝ったもので、彼らはアレンジを変えるなどいろいろと悪戦苦闘した挙句ギブアップしたとのことで、John 曰く、「おれたちではうまく歌えないってわかったんだ。実際、メチャクチャにしちゃったんで、もっとうまく歌えるヤツにやってもらった方がいいだろうってことになったのさ」(意訳)

 

それにしても、またしても Beatles 絡みのネタか(笑)。いつまで続くのかね。