昨日の Kenny Loggins の取り上げ方があんまりだったので、お詫びの意味も込めて(笑)。

 

 

1986年全米2位(1位は Peter Gabriel の "Sledgehammer")、カナダで7位。もちろん、映画『トップガン』より。この曲は、Giorgio Moroder が、『トップガン』のプロデューサーから依頼を受けて Tom Whitlock と共作したもので、

もともとは Toto が演ることになっていたのですが、彼らの弁護士と『トップガン』のプロデューサーの話し合いがまとまらなかったためお流れとなり、

そこで Bryan Adams に話を持っていったところ、『トップガン』は戦争を美化する映画だと感じた Adams から「そういうのには関わりたくない」と言って拒否され、

次に話を持っていった REO Speedwagon は、自分たちの曲をサントラに入れることを認めてもらえなかったという理由で辞退し、

さらに Corey Hart に打診したものの、「他人の曲は演りたくない」と言って断られ、

最終的に Kenny Loggins に落ち着いたということです。

このようにたらいまわしの挙句お鉢が回ってきたという経過を見ると、どうもトホホな感が否めないところですが、"Footloose" に続きこの曲が大ヒットしたことで、「King of the Movie Soundtrack」への道が開けたわけですから、何が幸いするかわかりません(もっとも、「サントラキング」呼ばわりされるのは果たしてどーよ、という根本的な問題はあるが)。ちなみに、Loggins は、ライブ用にノリのいい曲が欲しいと思っていたのでラッキーだったと述べています(ただし、彼は Toto がダメになったので自分に回ってきたと述べているのだが、他の連中については触れていないので、「知らぬが仏」なのかも)。

 

 

・・・あれ、全然フォローになってないな(笑)。では、私が最も好きな彼の曲を。

 

 

1983年全米15位。作者は Kenny Loggins と Michael McDonald と David Foster という超強力な AOR トリオ(McDonald はバックボーカルでも参加)。で、Loggins と McDonald といえば・・・

 

 

この曲はこの二人の共作で、1979年全米1位となった Doobie Brothers のバージョンでお馴染みですが、レコーディングしたのは Loggins の方が先。映像は1993年のライヴですが、こちらの The Dukes Of September によるライヴパフォーマンスも併せてどうぞ。