1959年全米1位(R&Bチャートでも1位)。オリジナルは Little Willie Littlefield が1952年に "K. C. Lovin'" というタイトル(その方が "Kansas City" というタイトルよりもイケてるというレコード会社の判断による)でリリースしたR&Bナンバー。作者は、Jerry Leiber と Mike Stroller で、Count Basie(かつて活動拠点としていた)や Charlie Parker(出身地である)に所縁のあるカンザスシティへのオマージュとして作ったとのことです。

 

 

Little Willie Littlefield の "K. C. Lovin'" はこちら。

 

 

残念ながら、全くヒットしませんでした(Mike Stroller は、変なタイトルに変えたからだと激オコだったらしい)。

 

そして、James Brown によるカバー。

 

 

1966年全米55位。

 

ところで、この曲は、Beatles がカバーした2曲の全米 No.1 ソングのうちの1曲(もう1曲は "Please Mr. Postman")としても知られています。ただし、正確にいうと、Beatles がカバーしたのは Little Richard によるこちらのバージョン。

 

 

1959年全米95位、全英26位。Little Richard の自作曲 "Hey-Hey-Hey-Hey" とのメドレー形式となっていますが、彼がこのバージョンをレコーディングした際(1955年)には "Hey-Hey-Hey-Hey" はまだ世に出ていなかった、しかしシングルとしてリリースされたのは "Hey-Hey-Hey-Hey" の方が先(1958年)であった、Richard はメドレー形式となっていないオリジナルに忠実なバージョンもほぼ同時にレコーディングしていたがその発表はこのバージョンの約10年後の1970年であった等、いろいろと複雑な経緯が存在しています。なお、Paul McCartney は、Little Richard のバージョンでこの曲を知ったのですが、Wilbert Harrison のオリジナルの方は知らなかったそうです。

 

Beatles のカバーはライヴバージョン(アメリカのテレビ番組)で。

 

 

彼らはレコードデビュー前からのこの曲をレパートリーとしており、1964年のアルバム "Beatles For Sale" に収録しました。しかし、当初のタイトルは "Kansas City" となっており、さらには Little Richard が作者としてクレジットされていなかったため、Little Richard の楽曲を管理する出版社が訴訟を提起し、その結果現在では "Kansas City/Hey Hey Hey Hey!" と表記され、作者の一人として「(Richard) Penniman」(Little Richard の本名)もクレジットされています(その上、Little Richard は印税として3万ドル以上受け取ったとも)。

 

日本ではシングルカットされたことも。

 

 

Beatles は1964年にカンザスシティで公演した際、特別にこの曲を演奏していますが(アメリカでのコンサートで演奏したのはそのときの一度だけ)、この人もまたカンザスシティでライヴをするときはお約束のナンバーとしてセットリストに入れています。

 

 

さらに、溜息が出るような豪華なメンツによるパフォーマンスも。

 

 

なお、カンザスシティは、2005年にこのご当地ソングを市の公式ソングに認定したということです。