本記事は、2019年7月に投稿した記事の改訂版です。

 

 

1995年全英セールス12位、エアプレイ13位、全米109位。以前、私は目覚ましとしてラジオのタイマーをセットしていたのですが、20数年前のある朝、セットした時間になってこの曲が流れてきました。半睡半醒のまま、歌っているのはディランじゃないなと思って聴いていて、あれ、ひょっとしてミック・ジャガー? と気づいて完全に覚醒。ストーンズが『ライク・ア・ローリング・ストーン』を演るとは、と虚を衝かれた思いで、まさしくやられた!という感じでした。でも、なんでそれまで気がつかなかったんだろう・・・と思ったら、キース・リチャーズは次のように語っています:「ボブが『ライク・ア・ビートルズ』って曲を書いていたら、たぶんすぐにカバーしていただろうね。おれたちは、この曲が発表されてからずっとプレイしてきたんだ。楽屋やスタジオでのお気に入りってやつ。ただ、便乗してる、みたいに感じるのを克服するための勇気をどうやって出すかが問題だったんだ。で、おい、おれたちの名前はマディ・ウォーターズの曲から頂戴したんじゃないかって気づいたら、突然、これを演ってもぎこちない感じがしなくなったんだ」(意訳)。

 

 

PVだけでは物足りないので1998年のライヴでの映像も。

 

 

この際、モントレーでのジミヘンの演奏も(この曲はジミヘンの大のお気に入りだったとのこと)。

 

 

では、オリジナルを。

 

 

1965年全米2位(1位は Beatles の "Help!"。なお、Cash Box では1位)、全英4位、アイルランド、オランダ、スウェーデン、カナダ、オーストラリアでトップ10入り。レコード会社は、演奏時間が6分超と長すぎるため、シングルカットを渋り、あやうくお蔵入りになりそうだったのですが、ニューヨークのセレブ・業界人御用達のクラブの人気DJにこの曲のデモを渡してかけてもらったら大好評だったため、リリースに踏み切ったそうです(また、当初ラジオ局はこの曲を最後まで通してオンエアすることを拒否したのだが、最後までかけろというリクエストが殺到し、それに応じたことで大ヒットにつながったとのこと)。

 

 

ちなみに、この曲は2004年に「ローリング・ストーンが選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」の第1位となっていますが、ローリング・ストーン誌が選ぶのならこれしかないわな。

 

最後にディランとストーンズの共演を。