【FOMC】'25利下げスケジュールが「2回以下」に減らされそうな件 | 浪風谷本

浪風谷本

次の10年へ

応援よろしくお願いいたします。

下矢印下矢印下矢印

にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ

 

お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ 
Tel:06-6300-5757(代表
)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

FOMCとは

米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

 

米国時間12月17日より二日間の日程で、FOMCが開催されています。

会合後の声明は日本時間12月19日早朝4時に公表され、その後4時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。

前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

 

<前回会合>

2024.11.07

声明

パウエル議長

「経済活動が堅調なペースで拡大」
「失業率は上昇したが、依然として低い」
「インフレは2%の目標に向けて一段の進展を示したが、依然として幾分高い水準」
「インフレ面での進展とリスク均衡を踏まえて、FF金利誘導目標のレンジを0.25ポイント引き下げ、4.50-4.75%とすることを決めた」

「経済は力強い、労働市場は堅調」
「労働市場の逼迫の度合いはパンデミック前より緩和」
「会合ごとに決定」
「リスクに対し、政策は適切な位置にある」
「12月会合で、新たなデータが見通しに及ぼす影響を検討」
「フォワードガイダンスを多く示したくない」

 

米大統領選の直後ということもあり政策判断への影響に注目が集まりましたが、FRBは前回会合に続いて利下げを行いました。

 

FOMC、連続利下げ-トランプ氏が辞任求めてもパウエル氏拒否
米連邦公開市場委員会(FOMC)は11月6-7両日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.25ポイント引き下げることを決定した。着実な景気拡大の維持を引き続き支援する。また米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、米大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏に求められても議長を辞任しない考えを示した。
パウエル氏は政策決定後の記者会見で、トランプ氏から求められたら議長を辞任するのかとの記者の質問に対し、「ノー」と回答。また、議長を含むFRB高官の解任や降格は「法律上、認められていない」と言明した。
米大統領選についての質問には、当面の金融政策決定に「何ら影響しない」と回答。財政政策が変わる可能性について、その時期や内容を理解するには時期尚早だと指摘した。
今回の利下げにより、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは4.5-4.75%となった。決定は全会一致。FOMCは9月の会合で0.5ポイントの利下げを決定していた。
記者会見でパウエル議長は、「われわれは時間をかけてより中立的なスタンスへと移行しており、そうした中で今回の政策スタンスのさらなる調整は、経済と労働市場の強さを維持する一助となり、インフレ面でのさらなる進展を今後も可能にするだろう」と述べた。(11月8日付ブルームバーグ)

 

パウエル氏は共和党員ですが、トランプ氏はFRB自体を解体したいとお考えですので、就任以降も圧力を掛け続けそうです。

<今会合のポイント>
9月会合時点で、今年末時点のFF金利予想中央値は4.25-4.50%でした。
現時点での1回利下げ確率は約97%で、これによりFF金利は4.25-4.50%となる見通しです。

FF金利予想中央値(9月会合時点)

 

2024末

2025末

2026末

長期予想

中央値

4.375

3.375

2.875

2.9

 

注目は「2025年末」の予想値ですが、9月会合時点では「年4回」の予定でした。
今会合でもドットチャートが公表されますが、「年4回」が下方修正されるのではと注目されています。
 

米FOMC、利下げペース鈍化示唆へ トランプ政策見据え予測修正
米連邦準備理事会(FRB)は17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決定する見通しだ。合わせて経済成長率やインフレ予想を引き上げ、利下げペースの鈍化を示唆する可能性がある。
11月にトランプ氏の大統領返り咲きが決まって以降、パウエル議長らFOMCメンバーは、まだ具体的な内容が固まっていない次期政権の政策を予測に盛り込むのは時期尚早との認識を示してきた。しかしパウエル氏がFRB理事だった8年前、FRBは第1次トランプ政権の減税などの政策方針の予想される影響を経済成長や政策金利の予測に反映させていた。(17日付ロイター)

 

トランプ政権による政策に「追加利下げ」まで加えてしまうと、インフレのさらなる進行が警戒されています。

 

 

こちらはFedWatchによる来年12月時会合での利下げ確率ですが、今年のFF金利を4.25-4.50%で終えたうえで、来年の利下げは2回が約60%となっています。

9月会合から比べて、かなり下方修正される可能性があります。

 

市場の想定を上回る下方修正が示された場合、米経済への影響はもちろんですが、それ以上に米国以外とりわけ新興国市場への影響が懸念されます。

 

FOMC声明は日本時間12月19日午前4時、議長会見は4時半です。

 

 

 

にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ

 

お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ 
Tel:06-6300-5757(代表)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

「浪風谷本」メール会員募集のお知らせ

「浪風谷本」では、メール会員を募集しています。

その日の市況や相場見通しを「会員メール」として1カ月間、無料でお送りいたします。

メールの受信は、PCでもスマートフォンでもけっこうです。

期間内は相場相談も受け付けておりますので、お気軽にどうぞ。

 

手紙メール会員お申し込みはこちら(Gmail)手紙

手紙こちらはヤフーメール、「メールアドレス」「お名前」「ご連絡先」をご明記のうえどうぞ手紙

 

※携帯、スマホへショートメールをお送りいたしますので、ご返信いただくことにより本登録とさせていただきます。

 

メール会員にご登録いただきますと、1カ月間最新の相場情報を無料でお届けいたします。

まずはお役に立てるかどうか、お試しください。

よろしくお願いいたします。