【ECB】年内あと2回、今会合は見送りか | 浪風谷本

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谷本 憲彦
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ECB理事会とは
欧州中央銀行(ECB)最高の意思決定機関。ユーロ圏の統一的な金融政策を決定する。6週間毎に開催され、役員会メンバー6名(総裁、副総裁、理事4名)とユーロ圏の中銀総裁19名の計25名で構成される。

18日にドイツ・フランクフルトにて、ユーロ通貨圏の金融政策を話し合う「ECB理事会」が開催されます。
協議後に政策金利が公表され、その後ラガルドECB総裁による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

▼前回会合

 

2024/6/6会合

声明

ラガルド総裁

ECBスタッフ予測

「インフレ率が2%の中期目標に適時に戻ること確実にする決意」
「特定の金利の道筋をあらかじめ約束しない」
「今年下期にPEPPポートフォリオ削減する計画と再び強調」
「データ依存と会合ごとのアプローチに従う方針」

「ECBは特定の金利の道筋を事前に約束しない」
「経済は引き続き回復している」
「インフレは来年下半期に向けて2%に低下へ」
「物価圧力は徐々に低下」
「先行きの指標は、賃金上昇の緩和を示唆している」
「スラムダンクではない」

「24年のインフレ見通しを2.3%から2.5%に引き上げ、25年の見通しを2.0%から2.2%に引き上げ」
「24年の成長見通しを0.6%から0.9%に引き上げ、25年の見通しを1.5%から1.4%に引き下げ」

 

ECB、金融緩和を米英に先駆け開始-追加利下げ見通しは示さず
欧州中央銀行(ECB)は6日、中銀預金金利を3.75%に引き下げると発表した。数カ月前から予告していた通り金融緩和を開始したが、その後の追加利下げの可能性には触れなかった。
ECBは政策金利を9カ月にわたり4%で維持してきたが、インフレ見通しが「著しく」改善したと判断、利下げは市場で予想されていた通りだった。
声明では「政策委員会は引き続き、データに依存し、会合ごとに適切な景気抑制の水準と期間を決定するアプローチを取る」と説明。「特定の金利の道筋をあらかじめ約束はしない」と表明した。(6月6日付ロイター)

 

会合後の会見で、ラガルドECB総裁はインフレが2%へ向かっていることを表明。
しかし賃金上昇やインフレペースの鈍化を背景に、9月利下げについては「スラムダンク(決定的)ではない」ことを強調しました。
ちなみにこの日より始まった欧州議会選挙のため、ユーロドルは下落に転じました。

▼今会合のポイント

今会合では、政策金利の据え置き予想が優勢です。
そして9月と12月の計2回、利下げに踏み切る見通しです。
 

ECB、2024年に2回の利下げを予想

欧州中央銀行(ECB)は2024年に預金金利をあと2回引き下げると予想され、9月と12月に引き下げが行われる見通しだ。この見通しは、ロイターが行ったエコノミストの世論調査に基づいており、年内の追加利下げは1回のみと、これまで考えられていたよりも利下げ回数が少なくなる可能性を示唆している。
追加利下げは6月に実施された前回の利下げ後に決定された。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、複数の理事会メンバーとともに、借入コストのさらなる引き下げを急ぐつもりはないと表明している。
こうしたスタンスは、サービス部門の高インフレが持続していることが影響しており、記録的な低失業率や堅調な賃金上昇と相まって、将来の利下げの必要性に疑問を投げかけている。
7月4日から7月11日にかけて調査した85人のエコノミスト全員が、ECBが7月18日の理事会で現行金利を維持することに同意した。しかし、回答者の80%以上が年内にあと2回の利下げを実施し、預金金利を3.25%まで引き下げると予想している。11人のエコノミストがあと1回の利下げを予想する一方、4人は3回の追加利下げを予想している。(12日付ロイター)

 

ラガルド総裁も6月会合でおっしゃっていましたが、2%のインフレ目標達成は少なくとも来年の下半期以降とのことで、それまでは慎重な舵取りが予想されています。

 

ECB、連続利下げを見送りへ 仏市場のリスク認識焦点
欧州中央銀行(ECB)は18日に開く理事会で、政策金利を据え置く見通しだ。前回6月に利下げ開始を決めたものの、インフレ鈍化の進展を見極めるため2会合連続での金利引き下げには慎重論が多い。次回9月会合で経済見通しを更新し、利下げ継続の是非を判断する。(日本経済新聞)

 

現在3.75%の政策金利を、来年末には2.5%まで引き下げることを目標としています。

 

 

前回ECB会合直後から「欧州議会選挙」による欧州情勢への警戒が高まり、ユーロドルは下落に転じています。

 

左軸:NY金(ドル)  右軸:ユーロドル

 

ユーロドルの上昇が、NY金相場を支えています。

 

ECB理事会による声明は日本時間18日21時15分、ラガルド総裁会見は21時45分です。

 

 

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