【FOMC】CPIも同日発表、ボラティリティに注意 | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

FOMCとは

米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

 

米国時間6月11日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。
会合後の声明は日本時間6月13日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

 

<前回会合>

2024.05.01

声明

パウエル議長

「経済活動が堅調なペースで拡大」
「雇用の伸びは引き続き力強く、失業率は依然低い」
「インフレ率は過去1年間で緩和したが依然として高水準にある」
「雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す」
「委員会は保有する米国債およびエージェンシーローン担保証券の削減を続ける」

「景気はかなり改善している」
「インフレは大幅に緩和したが、継続的な進展は保証されていない」
「金利上昇は債券投資を圧迫している」
「名目賃金の伸びは緩和している」
「インフレ率は依然として目標を上回っている」
「目標に対するリスクはより均衡」
「政策金利、ピークにある公算」

 

FRBは6会合連続の政策金利据え置きを決定、インフレ目標へ向けた進展が見られないことを理由に挙げています。

 

FOMC、政策金利据え置き-インフレ沈静化の進展は失速
米連邦公開市場委員会(FOMC)はインフレについて再び懸念していることを示唆し、利下げを開始するには物価上昇ペースが鈍化していることを示すさらなる証拠が必要だと改めて指摘した。
FOMCは4月30日-5月1日に開催した定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定。決定は全会一致だった。金利据え置きは6会合連続となる。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは5.25-5.5%。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は会合後の記者会見で、「今年はこれまでのところ、特に確信を深められるようなデータは得られていない」と発言。「インフレに関する指標は予想を上回っている。確信を強めるまで、従来の想定よりも時間がかかりそうだ」と述べた。
議長はまた、FOMCの次の動きが利上げとなる可能性は低いとも指摘。利上げに踏み切るには、インフレ率を目標の2%に下げるのに政策引き締めは不十分だという説得力ある証拠が必要だと述べた上で、「その結論を裏付ける証拠はない」と付け加えた。

 

一方「再利上げ」については明確に否定したため、市場は「ハト派」反応を見せました。

 

<今会合のポイント>

 

3月会合での「適正なFF金利見通しの中央値」は、以下の通りです。

 

 

2024末

2025末

2026末

長期予想

中央値

4.625

3.875

3.125

2.6

 

年内「3回」利下げを想定していましたが、今回はさすがに3回を維持できない見通しです。

 

FRB、金融緩和への決意は健在か-ドット・プロットが手掛かりに
米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の最新の金利見通しが、12日に明らかになる。当局の金融緩和への決意をうかがう手掛かりになるだろう。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は7会合連続で金利を据え置くとの予想が大勢だが、当局者の金利予測についてはそれほど確実ではない。
ブルームバーグ調査によれば、41%のエコノミスト注目の「ドット・プロット(金利分布予測図)」で年内2回の利下げが示唆されると予想している一方、同数のエコノミストは利下げは1回だけ、もしくは全く行われないと予想している。(ブルームバーグ)

 

先週末7日に公表された米国雇用統計が事前予想を上回ったことから、年内の利下げ織り込みは年末の1回が優勢です。
ややこしくなりそうなのが、FOMC公表からさかのぼること5時間半前に米CPIが公表されることです。

 

米CPIとFOMC、ダブルのボラティリティー要因に市場が備える
相場が一段高か反落のいずれかに振れるにしても、トレーダーは米国時間12日に控えている二つのマクロ経済面のカタリストがもたらす一段のボラティリティー上昇に備えている。当日は朝方に5月の消費者物価指数(CPI)、午後には連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果がそれぞれ判明する。
シティグループの株式トレーディング戦略責任者、スチュアート・カイザー氏によると、オプション(アット・ザ・マネー)市場では、S&P500種株価指数のインプライドボラティリティー(IV、予想変動率)が、12日に上下いずれかの方向に1.25%の値動きがあると示唆。この水準が11日の取引終了まで維持されれば、FOMCの決定を控えたIVの水準としては、2023年3月以降で最高になるという。(ブルームバーグ)

 

ブルームバーグによると、昨年3月会合以降で一番相場が荒れるのではとのこと。
翌13日の米PPIまで気が抜けません。
 

<FF金利見通しとNY金への影響>

 

 

逆イールドの解消が近い可能性があり、注目されます。

 

左軸:上海総合指数 右軸:FF金利(上下逆注意)

 

上海総合指数は上値の重い動きが続きます。

 

右軸:FF金利と2年債利回りとの乖離(上下逆注意)

 

前回会合前にNY金の割高を指摘しましたが、解消の方向に動き始めたのかもしれません。


 

FOMC声明は日本時間6月13日午前3時、議長会見は3時半です。

 

 

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