今週の見通し

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

＜今週の予定＞
・1日：ECBフォーラム(～3日まで)、EU議長国にハンガリーが就任、中国共産党創立103周年
・3日：FOMC議事録公開、新紙幣発行
・4日：英総選挙、米国独立記念日
・5日：米国雇用統計
・6日：北戴河会議、新月
・7日：東京都知事選投開票

＜CFTC建玉明細＞
金

Date	大口投機玉	前週比	NY金(＄)
06/11	233,926	-3,376	2,326.60
06/18	243,084	9,158	2,346.90
06/25	246,229	3,145	2,330.80

(直近3週間)

右軸：大口投機玉買い越し

6月25日終了時点のNY金大口投機玉の買い越しは246,229枚。
前の週と比べ、3,145枚買い越しが増えました。
売り玉減少による買い越し増、買い越し幅は2022年4月以来の水準に膨れ上がっています。

白金

Date	大口投機玉	前週比	NY白金(＄)
06/11	15,698	-6,868	958.90
06/18	15,864	166	977.20
06/25	20,603	4,739	999.00

(直近3週間)

右軸：大口投機玉買い越し

6月18日終了時点のNY白金大口投機玉の買い越しは20,603枚。
前の週と比べ、4,739枚買い越しが増えました。
取組が大きく減少した週、減ったのは投機玉の売りと業者玉の買いでした。

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

＜今週の見通し＞
本日より7月相場が始まります。
今週も重要イベントが目白押しですが、欧州の選挙情勢についてはある程度織り込まれている可能性もあり、大きな動きがあった場合はその都度ご紹介いたします。

仏下院選第1回投票、ルペン氏極右政党が首位の見通し－出口調査
6月30日投開票されたフランス国民議会(下院)選挙の第1回投票で、マリーヌ・ルペン氏が事実上率いる極右政党「国民連合(RN)」が最多の票を得たもようだ。マクロン大統領の政党は第3位にとどまる見通し。4社の出口調査の結果が示した。マクロン氏にとっては大きな打撃で、近代フランスで初めて極右政党が内閣を支配する様相が濃くなった。
4社の暫定見通しによると、RNの得票率は33-34.2%となる見込み。左派連合は28.5-29.6%、マクロン氏の中道連合は20.3-22.4%になりそうだという。(ブルームバーグ)

選挙以外のイベントとして、まずは本日から開催される「ECBフォーラム」にてラガルド総裁とパウエルFRB議長による対談が注目されます。
ECBフォーラムについては、明日掲載いたします。

週末には、米雇用統計の発表が予定されています。
前回はポジティブサプライズとなり、米利下げ期待を大きく後退させました。
今回はやや鈍化する見通し、ドル安イベントとなることが警戒されます。

そのほかにも新紙幣発行や米独立記念日、中国北戴河会議開催など話題に事欠かない1週間が始まります。

日曜日は「都知事選」ですね。

東京前営業日比