今週の見通し

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

＜今週の予定＞
・22日：満月
・24日：日銀金融政策決定会合主な意見
・25日：JPX貴金属納会
・26日：JPX貴金属発会
・27日：米大統領選討論会
・30日：フランス国民議会(下院)選挙

＜CFTC建玉明細＞
Juneteenthによる祝日のため、リリースは本日24日です。

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

＜今週の見通し＞
今週は月末、期末週です。
月末恒例の物価関連指標や、日曜日に実施されるフランス総選挙といった政治イベントによりドル高が進行するおそれがあるため、警戒されています。
先週末に1.06台後半で引けたユーロドルは年初来安値レベル1.06が意識され、160円間近にまで上昇しているドル円は、1990年4月高値160円33銭更新が警戒されます。
特にドル円はこの水準を抜けるといよいよ1986年以来の水準に入るため、「プラザ合意」後のゾーンに入ります。
現在各国で見られる「選挙→通貨安」の流れがトレンドとなっており、特にインドは為替介入によりルピー相場を支えているのが現状です。

インド中銀、複数の市場で為替介入　最安値更新を阻止＝市場筋
複数の市場関係者によると、インド中央銀行はルピーの最安値更新を防ぐため、今週、ノンデリバラブル・フォワード(NDF)市場、国内の相対取引市場、通貨先物市場で介入を実施した。
ルピーは今週3回、4月に記録した史上最安値(1ドル＝83.5750ルピー)まであと0.01ルピーという水準まで下落した。今週は他のアジア通貨が不安定な値動きを見せる中、0.10ルピーの狭いレンジ取引となっている。
市場関係者は、最安値を更新すれば、ボラティリティーが高まる可能性があるため、中銀が介入しているのではないかと指摘している。(6月14日付ロイター)

日本でも神田財務官によるけん制発言が増えており、ドル高によるドル円限界突破やそのあとの日本当局による介入の有無などに注目が集まります。

なお毎週末NY引け後に公表されるCFTC建玉明細については、先週の「連邦の祝日」のため発表が今晩のNY本取引引け後に延期されています。
また木曜日には、米大統領選討論会が予定されています。

米大統領選討論、最終発言はトランプ氏　右側バイデン氏
米CNNテレビは20日、南部ジョージア州アトランタで27日に主催する大統領選の候補者討論会で、共和党のトランプ前大統領が議論の締めくくりの最終発言をすると発表した。
民主党のバイデン大統領は視聴者から見て舞台の右側に立つことを選んだ。初の直接対決に向けた準備が加速している。
両陣営の代表によるコイントスで決まった。両氏が対決した2020年の前回大統領選でもバイデン氏は2回の討論会でいずれも右側に立った。
バイデン氏はワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドで集中的に準備する。トランプ氏も経済や国境対策について、側近と話し合っているという。(21日付日本経済新聞)

司会者が大変です…。

東京前営業日比