【ECB】利下げ期待は後退か | 浪風谷本

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ECB理事会とは
欧州中央銀行(ECB)最高の意思決定機関。ユーロ圏の統一的な金融政策を決定する。6週間毎に開催され、役員会メンバー6名(総裁、副総裁、理事4名)とユーロ圏の中銀総裁19名の計25名で構成される。

11日にドイツ・フランクフルトにて、ユーロ通貨圏の金融政策を話し合う「ECB理事会」が開催されます。
協議後に政策金利が公表され、その後ラガルドECB総裁による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。
 

▼前回会合

 

2024/3/7会合

声明

ラガルド総裁

ECBスタッフ予測

「金利水準は十分な長期間維持される必要がある」
「域内の物価圧力は依然高い、一部は賃金が原因」
「金利動向の判断は、データ依存のアプローチにしたがう」

「景気は依然弱い」
「4月にはもう少し、6月には遥かにもっと状況が分かる」
「景気抑制的な政策はしばらく続く」
「今回の会合で利下げは議論しなかった」

「24年のインフレ見通しを2.7%から2.3%に引き下げ、25年の見通しを2.1%から2.0%に引き下げ」
「24年の成長見通しを0.8%から0.6%に引き下げ、25年の見通しを1.5%に据え置き

 

ECB金利据え置き、インフレ鎮静評価 利下げに慎重な地ならし
欧州中央銀行(ECB)は7日、政策金利を予想通り据え置いた。金利を引き下げる準備はまだできていないとしながらも、インフレ見通しを下方修正して想定よりも早い鈍化を確認し、年内の利下げ着手に向け慎重な地ならしを行った。
中銀預金金利は昨年9月の利上げ以降、過去最高の4.0%に据え置いている。インフレ鈍化を反映して声明は小幅に修正。今回新たに発表したECBスタッフ予測でインフレ低下の見込みが示されたことで、今後発表されるデータ、特に賃金に関するデータでこの傾向が裏付けられれば、ECBが6月の理事会で利下げに着手する準備を進めている可能性があることが示唆された。(3月7日付ロイター)

 

ラガルド会見にて利下げ議論はなかったとのことからユーロドルは反発、翌日には戻り高値1.0982を記録しています。

 

▼今会合のポイント

 

ECB、6月利下げに容認論 11日理事会で是非検討へ
欧州中央銀行(ECB)の理事会メンバーから、次々回6月会合での利下げ転換を容認する発言が相次いでいる。インフレ鈍化が想定通りに進み、物価目標の達成へ自信を深めているためだ。英国やカナダでも6月の利下げ観測が浮上し、先進国にも政策転換の動きが広がりそうだ。(8日付日本経済新聞)


しかし10日に発表された米CPIが上ブレ、ECB利下げ期待もやや後退しています。
 

ECB利下げ見通し低下、米CPI後-関心はラガルド総裁会見に集中

米国で発表された消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを受け、トレーダーは欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しを引き下げた。市場の関心は11日のラガルドECB総裁の会見に集中している。

短期金融市場では今年のECBの利下げは計79bpと織り込まれている。前日の取引終了時点では計86bpだった。先週完全に織り込まれていた6月の0.25ポイント初回利下げは80%の確率に低下した。(10日付ロイター)

 

 

昨夜の米CPIを受け、ユーロドルは一時1.0724まで低下。

2月中旬に記録した「1.07」を割り込む事となるかどうか。

利下げ見送りとなった場合の景気の腰折れ懸念など、ラガルド会見が注目されます。

 

左軸:NY金(ドル)  右軸:ユーロドル

 

特に復活祭連休前後より、金の独歩高が続きました。

 

ECB理事会による声明は日本時間11日21時15分、ラガルド総裁会見は21時45分です。

 

 

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