【FOMC】3回か、2回か | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

FOMCとは

米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

 

米国時間3月19日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。

会合後の声明は日本時間3月21日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。

前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

 

<前回会合>

2024.01.31

声明

パウエル議長

「インフレが2%に接近する確信強めるまで利下げはない」

「経済活動は堅実なペースで拡大している」

「インフレ率は過去1年間で緩和したが依然として高水準にある」

「インフレリスクに非常に注意を払っている」

「目標へのリスクはより良いバランスへ移行しつつある」

「インフレは依然として高過ぎる」

「金融政策スタンスは景気抑制的な水準に十分なっている」

「政策金利はおそらくサイクルのピークに達している可能性」

「年内のある時点で利下げの可能性が高い」

「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」

「バランスシートについての詳細な議論を3月会合で予定」

 

政策金利のピークを認めつつ、パウエル議長は早期の利下げ期待をけん制しました。

「より長く、より高い」政策スタンスが期待され、市場はタカ派の反応となりました。

 

<今会合のポイント>

 

こちらは前々回12月会合でのFF金利予想中央値、経済見通しです。

 

 

2024末

2025末

2026末

長期予想

中央値

4.625

3.625

2.875

2.5

 

 

2024末

2025末

2026末

長期予想

中央値

4.625

3.625

2.875

2.5

 

2023年12月会合時点で、当局は年3回利下げを想定していました。

FedWatchによると、12月時点での利下げ期待はこのようになっています。

 

2024年末FF金利予想

25bp

98.7%

50bp

89.3%

75bp

63.3%

 

3回目の利下げが、かなり微妙になっています。

 

焦点:米FOMC、市場は利下げ回数の減少と先送りを警戒

米連邦準備理事会(FRB)は19-20日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を5.25-5.50%に維持することを決めるのは間違いない。ただFOMCメンバーの最新の政策金利見通しがどうなるか読めない部分がある。従来の想定に比べて利下げの回数が減り、開始のタイミングが遅れることが示唆されるかもしれない。

利下げ開始時期について市場のコンセンサスは引き続き6月11-12日のFOMCとなっている。だが、物価上昇率がなおFRBの目標である2%を大きく超えて推移し、今年1月と2月も予想を上回ったことから、利下げが7月30-31日のFOMCから始まる確率も40%あると見込まれている。(ロイター)

 

昨年末にかけて米当局はインフレを克服したのではとの期待が高まりましたが、今年に入ってから相次ぐ物価上ブレ指標を受け、利下げ期待は後退しています。

 

グールズビー総裁

インフレがさらに鈍化するのに伴い、年内に利下げするとの見方

ローガン総裁

資金バッファー枯渇なら、資産の下限探る必要も

ボスティック総裁

インフレがさらに後退するまで利下げを開始するのを待ちたい

ウィリアムズ総裁

インフレとの闘いには「まだ長い道のり」がある

 

投票権を有するメンバーの発言を一部拾いましたが、現時点でのインフレ率ではさすがに利下げには踏み込めないようです。

仮に7月より利下げが始まったとして、年内FOMC会合は以降4回です。

4回中3回利下げするのか、もしくは2回なのか、注目されます。

 

 

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