パウ「年内2回の会合で、あと1回の利上げ」

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

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注目経済指標

・日本貿易収支[通関ベース]-9,305億円(予想-6,785億円前回-663億円)
・英消費者物価指数[前年比]6.7%(予想7.0% 前回6.8%)
・米MBA住宅ローン申請指数5.4%(前回-0.8%)
・FOMC政策金利5.25-5.50%(予想5.25-5.50% 前回5.25-5.50%)
・EIA原油在庫　原油213.6万バレル減　クッシング206.4万バレル減

ニュース、要人発言

米財務長官、日本の為替介入に理解－海外当局と認識共有と神田財務官
イエレン米財務長官は19日、日本の通貨当局による円相場下支えの外国為替市場介入について、為替レートの水準に影響を及ぼすことでなく、ボラティリティーを滑らかにするスムージングが目的であれば、理解できるとの認識を明らかにした(ブルームバーグ)
米当局と緊密に意思疎通、「あらゆる手段排除せず対応」と神田財務官
神田真人財務官は20日、為替の円安について「あらゆる手段」を排除せず、適切に対応していく考えを改めて示した、米国の通貨当局と緊密に意思疎通を図っていることも明らかにした、財務省内で記者団に語った(ロイター)

中国、政策金利を据え置き　慎重姿勢、元安も影響か

中国人民銀行（中央銀行）は20日、事実上の政策金利で、金融機関の貸出金利の目安となる「ローンプライムレート（貸出基礎金利、LPR）」の1年物を3.45%に据え置いた、前月に利下げしたばかりで、効果を見極める構えとみられる(共同通信)
中国国家発展改革委員会
20日の会見で、8月の経済動向について「様々な政策の効果が徐々に表れ、8月の経済は消費が回復するなどほとんどの指標が改善した」と発表した(テレ朝ニュース)
東芝へのTOB成立へ、国内連合が3分の2以上取得見通し
東芝は20日、日本産業パートナーズ(JIP)と国内連合によるTOB(株式公開買い付け)が成立したようだと発表した、応募が成立に必要だった3分の2を上回った(日本経済新聞)
FOMC
「政策金利を現行目標水準で据え置く事を決定した」
「経済活動は堅実なペースで拡大している」
「インフレは依然として高止まりしており、リスクには非常に注意を払っている」
「FEDは信用引き締めを繰り返し、経済活動を圧迫する可能性が高い」
「雇用の伸びはここ数カ月間鈍化したが依然として堅調」
「米国の銀行システムは健全で回復力がある」
「リスクが顕在化した場合には金融政策を調整する用意がある」
「引き続き追加のデータを注視」
「2023年と2024年にはGDP成長率は堅調、失業率は低下する」
「インフレ率は依然として高止まり」
パウエルFRB議長
「FOMCは二重の使命に徹底的に焦点を当てている」
「FOMCはインフレ率を2%に引き上げることに強くコミット」
「物価の安定がなければ強い雇用市場は生まれない」
「引き締めの完全な効果はまだ感じられていない」
「FEDは金利決定について慎重に進める立場にある」
「FOMCの決定は今後のデータに基づいて決定される」
「米国の経済活動は堅実なペースで拡大している」
「消費支出の統計は特に堅調」
「労働市場は依然として逼迫しているが、バランスは改善されつつある」
「個人消費に関する最近の統計は特に堅調」
「失業率の3.8%は依然として低い」
「FOMCは労働市場のリバランスが継続するとみている」
「名目賃金の伸びはいくらか緩和の兆しを見せている」
「労働需要はいまだ労働者の供給を上回っている」
「長期インフレ期待は依然としてしっかりしている」
「インフレ率を2%に到達させるプロセスは長い道のり」
「現在の金融政策スタンスは制限的」
「インフレは昨年半ば以降やや鈍化している」
「FEDは8月のコアPCEが前年比3.9%上昇すると推定」
「高インフレが物価安定と雇用最大化の両目標にもたらすリスク非常に注視」
「今後も会議ごとに意思決定を行う」
「FOMCは適切であればさらに利上げする用意がある」
「FOMCはこれまでの進展に鑑み据え置きを決定」
「インフレ抑制にはトレンドを下回る成長期間が必要となる」
「年内2回の会合で、あと1回の利上げ」
「結論に達する前にさらなる進展を見る必要がある」
「金利維持を決めたからといって、我々が求める政策スタンスに到達したわけではない」
「実質金利は現在かなりプラス」
「金利が適切な水準に達しているという説得力のある証拠を知りたい」
「経済活動は予想以上に好調」
「私たちはデータの評価を慎重に進める立場」
「最新の求人レポートは、私たちが見たいものの良い例」
「到達する必要があると考えられる目標にかなり近づいている」
「われわれはインフレ率が2%へ下がると確信することが必要」
「経済活動の活性化とは、金利でより多くのことを行うことを意味する」
「ソフトランディングは基本的な予想ではない」
「ソフトランディングの道はある」
「軟着陸の可能性を損なうことは望まない」
「我々は物価の安定を回復する。そうしなければならないことは分かっている」
「十分景気抑制的な金利水準ではない」
「タイミングについてシグナルを送るつもりは決してない」
「GDPは好調な消費支出によって牽引されている」
「いつか利下げが適切な時期が来るだろう」
「持続的なエネルギー価格高はインフレに影響を与える」
「経済予測は非常に難しく、非常に不確実」
「高失業率を伴わずに労働市場の進歩が見られる」
「過去3回のインフレ率は非常に良好」
「FOMCは利上げを非常に急速に進めてきた」
「引き締め過ぎと引き締め不足の両リスクあり、注意深く動く」
「成長予想より強く、より高い金利必要に」

ブラジル中銀
政策金利を0.50%引き下げ12.75%にする事を決定した

市況

東京前営業日比

(時間は東京タイム)

注目のFOMC政策金利が公表され、事前予想通りとなる据え置きを決定。
6月会合では来年末までに100bpの利下げが想定されていましたが、この日公表された見通しからは25bpの利下げ見通しに留まったことから、市場はややタカ派の反応。
ドル円は148円台を回復、ユーロドルは1.06台中盤にまで下落しています。