米地銀リスクが意識される

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

おはようございます。

注目経済指標

・中国財新メディア製造業PMI49.5(予想50.0 前回50.0)
・ECB政策金利3.75%(予想3.75% 前回3.50%)
・米貿易収支-642億ドル(予想-631億ドル前回-706億ドル)
・米新規失業保険申請件数24.2万件(予想24.0万件前回22.9万件)

ニュース、要人発言

トランプ米大統領
バイデン氏がチャールズ英国王の戴冠式に参列しないのは「無礼」だと非難
田中貴金属工業
金の店頭小売価格を1グラム当たり前日比36円高の9,821円に設定した、国内の金小売価格の指標として4日連続で過去最高を更新した
ハンター・バイデン氏
バイデン大統領の次男ハンター氏が税務や銃登録手続きに違反した疑いを巡る検察の捜査が大詰めを迎え、訴追するかどうかを近く判断する見通し(ワシントン・ポスト)
ノルウェー中銀
政策金利を現行の3.00％から3.25％に引き上げる事を決定した
香港金融管理局(HKMA)
銀行向け貸し出しの基準金利を0.25%引き上げ、年5.5%にしたと発表した、また外国為替市場では香港ドル買い介入を実施
欧州中央銀行
政策金利を0.25%引き上げ3.75%にする事を決定した
ECB声明
「金利は必要な限り景気抑制的な領域にとどまる」
「将来の政策判断は金利を十分に景気抑制的にする」
「APP再投資の7月停止を見込む」
ラガルドECB総裁
「価格への圧力は引き続き強い」
「賃金圧力は更に強まる」
「インフレ見通しは長期にわたって非常に高水準が続く」
「インフレ見通しはなお重大な上振れリスク」
「政策委員会では多様な見解が表明された」
「ECBが利上げを停止しないことは極めて明らか」
「利上げが必要だと全員が合意」
「APP再投資の停止は、平均で月額250億ユーロに相当」
「利下げについてはコミットメントしない」
マックレム加中銀総裁
「カナダの雇用市場は依然として逼迫しており、賃金は緩和する必要」
「深刻な金融ストレスがインフレへの戦いを複雑化」
「インフレが鈍化しない場合、再び利上げする準備」
「インフレ率を3%から2%にするのはもっと難しい可能性」
「賃金の伸びは現在の4%から5%の範囲に減速する必要」
「CPIがこの夏に3%に減速することを期待」
「BOCは金融ストレスを緩和するためのさまざまなツールがある」
「短期的なインフレ期待はさらに低下する必要」
米地銀株売りやまず、パックウェストやウェスタン・アライアンス急落
４日の米株式市場ではパックウェスト･バンコープやウェスタン・アライアンス・バンコープ、ファースト・ホライゾンを中心に銀行株の売りが再開された、ここ数カ月で複数の銀行が破綻した同セクターでは、投資家の懸念が新たに強まっている(ブルームバーグ)

市況

東京前営業日比

(時間は東京タイム)

注目のECBでは、25bp利上げが決定されました。
公表後の反応はユーロ売りでしたが、ラガルド総裁は会見で今後の利上げと資産購入プログラム(APP)再投資停止を公表。
1.10を割り込んでいたユーロドルは、再び1.10台に戻しています。
一方米地銀を巡るネガティブな報道が後を絶たず、市場はリスク回避ムード。
ドル円は一時133円台中盤にまで下落しています。

株式

ダウ：33,127.74ドル(-286.50)

ナス：11,966.40(-58.93)