次期日銀総裁 | 浪風谷本

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谷本 憲彦
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昨年12月20日の「日銀ショック」、そして一昨日は「逆日銀ショック」となるなど、2会合連続で市場に「ショック」を与えている日銀が話題となっています。
そんななか、総裁を務める黒田東彦氏の退任が近づいています。

▼リフレ派の失速

黒田東彦
日本の銀行家、元財務官僚。第31代日本銀行総裁。財務官を最後に退官し、一橋大学大学院教授、アジア開発銀行総裁を経て現職。財務省内での愛称はクロトンである。

「アベノミクス」実現のため、安倍首相(当時)に請われて日銀総裁に就任した黒田総裁でしたが、安倍首相同様に在任期間で歴代最長となりました。
終戦直後に総裁となった「法王一萬田尚登(いちまだ ひさと)」の在任期間3,115日間を抜き、在任期間の記録を更新中です。
在任期間が延びた理由は異例の「2期目」を務めたからで、日銀総裁に2期連続で任命されたのは第20代総裁を務めた山際正道以来となります。

 


黒田バズーカを武器にデフレ経済に喝を入れた姿は、先日紹介した三重野総裁とは真逆。
日本の近代経済史に名を残した総裁の一人といえそうです。
歴代総裁については、日銀HPで見られます。

黒田総裁といえば、「質的量的金融緩和」を武器に緩和政策を推し進め、経済の安定成長を推し進めようとする「リフレ派」です。
4月8日に任期を迎える黒田総裁ですが、先んじて解散した議連が「アベノミクスを成功させる会」です。
昨年10月22日に解散したもよう、政治におけるリフレ派の失速もあるようです。

▼次期総裁候補

日銀総裁は別名「たすき掛け人事」ともよばれ、日銀と大蔵省(現財務省)から交互に選出されています。
黒田総裁自身は財務省出身、前総裁は「日銀のプリンス」白川方明氏でした。
当然、次の総裁は「日銀」から選出されます。
そのなかで有力とされているのが、現副総裁である雨宮正佳氏です。

雨宮正佳(あまみや まさよし)
日本の銀行家。日本銀行の役員で、2018年から副総裁。明治の鉄道王の異名も取る甲州財閥の巨頭・雨宮敬次郎の玄孫。

昨年大晦日の日本経済新聞には、次のように記されています。

 


企画室から日銀理事に、そして2018年3月20日に副総裁に就任しています。
おそらく、現時点でのナンバー1候補です。
「安倍カラー」を排除したい岸田政権は同氏と距離を置くのではとの指摘もありますが、一方で「黒田バズーカ」の後始末は雨宮氏にしか出来ないのではとも言われています。
雨宮氏に限った話ではありませんが、次期総裁に求められるのは「異次元緩和」の検証。

 



このあたりのバランスを考慮する必要もあり、雨宮氏を推す声が大きいのでしょう。
いずれにせよ黒田路線を踏襲し、「必要があれば躊躇なく追加緩和措置を講じる」とはならないのかもしれません。

▼副総裁候補「翁百合氏」

同時に注目されているのが、副総裁人事です。
副総裁のポストは2名ですが、1名は日銀史上初の女性副総裁が誕生する見通しです。

日銀初の女性副総裁の誕生なるか、翁百合氏が有力候補トップに-調査
来春任期満了を迎える日本銀行の正副総裁の後任人事を巡っては、140年の歴史を持つ日銀初の女性の登用も焦点の一つとなる。日銀ウオッチャーの間では日本総合研究所の翁百合理事長が副総裁候補のトップに浮上している。
ブルームバーグが14-20日に実施したエコノミスト調査によると、副総裁候補として日銀出身の翁氏(62)を挙げる回答が最も多く、浅川雅嗣アジア開発銀行総裁(64)や内田真一日銀理事(60)がこれに続いた。女性では清水季子日銀理事(57)の名も挙がった。
大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは、今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーには女性が増えており、「世界の潮流を踏まえれば、日銀も来年の正副総裁人事で女性が入るとの見方が出てくるのは自然」と指摘。「女性で初という注目を集めやすい状況を踏まえれば、金融政策と日銀という組織をよく知っている人が就任した方がより個人の能力を発揮しやすい」とみる。

日本総合研究所理事長の翁百合氏は、岸田文雄政権の看板政策「新しい資本主義」について「姿が見えぬ」と批判しています。



正副総裁人事について、2月10日に国会に提示される見通しです。

 

 

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