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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
▼20年ぶり「パリティ割れ」からの復活
昨年のロシアによるウクライナ侵攻以降、欧州の失墜は凄まじいものでした。
はじめはロシア侵攻がエスカレートし、NATOと全面対決になるのではとの思惑。
中盤は特にエネルギー価格の上昇がユーロ圏経済の重石になるとの見通しから、欧州経済はさらに下落、ユーロドルは20年ぶり「パリティ割れ」となりました。
一時は2002年5月以来となる0.9535まで下落しています。
ところが、現在のユーロドルはウクライナ侵攻直後の水準である1.1割れ水準にまで回復しています。
いくつか要因が考えられますが、ひとつには今年の「暖冬見通し」があります。
▼暖冬見通しから、天然ガス下落
欧州で記録的暖冬 ガス価格、侵攻前水準に下落
欧州が記録的な暖冬となっている。ドイツやポーランドなど1月の過去最高気温を更新する国が相次いでいる。暖房へのエネルギー需要が弱まるとの期待から、天然ガスの価格はウクライナ侵攻前水準まで下落した。光熱費の上昇一服につながれば、高止まりが続く欧州のインフレが和らぐ可能性もある。(1月6日付日本経済新聞より抜粋)
当初エネルギー価格の上昇が欧州経済を圧迫するとのことでしたが、まさかの暖冬効果により、天然ガス価格は急落しています。
天然ガス価格の下落に伴い、ユーロドルは上昇。
経済活動の再開期待から、株価も上昇しています。
株価の上昇などもあり、皮肉にも欧州金融当局は引き締め方針を継続せざるを得ない状況。
次回ECBでは25bp利上げ見通しだったものの、現在は50bp利上げがコンセンサスとなり、引き締め観測がさらにユーロ相場を押し上げています。
▼欧州株、今年の上昇はほぼ終了か
思わぬ暖冬効果により後塵を拝していた欧州圏でしたが、見事な逆転勝利。
しかし、ブルームバーグはストラテジストによる「欧州株終了」見通しを紹介しています。
欧州株、今年の上昇はほぼ終了-ゴールドマンなどストラテジスト予想
欧州株は今年に入り力強く上げているが、これ以上の上昇余地は限定的だと、ストラテジストが予測した。
ブルームバーグが調査したストラテジスト19人の予想平均によれば、年初からこの時期の上昇率が過去最高に上るストックス欧州600指数の年末時点は452。18日終値から1.2%の下落を示唆している。(1月20日付ブルームバーグ)
・シャロン・ベル氏(ゴールドマン)
「株価目標を引き上げたが、引き続き弱いリターンを予想している」と述べた。同氏は今月、ストックス600の見通しを従来の450から465へ修正したが、株式のリスクは依然として高く企業利益も一段と落ち込む見通しであることから、債券と現金が明らかな代替投資先だと指摘した。
・エマニュエル・コー氏(バークレイズ)
「金利のボラティリティーが落ち着いている限り、株式は緩やかな利益低迷には耐えることができる」との見方を述べた。
コー氏はストックス600の年末時点予想を450から475へと今週引き上げた。現時点から約5%の上昇を見込んでいることになる。欧州企業の今年の利益について従来は12%減と予想していたが、6%減に修正した。
・ミラ・サボバ氏(バンク・オブ・アメリカ)
欧州株の上昇はリセッション(景気後退)水準にある欧米企業の業況に反していると主張。同行の予測に沿って経済が弱まる場合、ストックス600は年半ばまでに現水準から約20%下落して365になると同氏は予想。ただ、経済成長が回復するにつれて年末までに430まで戻るとみている。
▼まとめると…
…
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