【ECB】量的引き締め議論の行方が注目される | 浪風谷本

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ECB理事会とは

欧州中央銀行(ECB)最高の意思決定機関。ユーロ圏の統一的な金融政策を決定する。6週間毎に開催され、役員会メンバー6名(総裁、副総裁、理事4名)とユーロ圏の中銀総裁19名の計25名で構成される。

 

15日にドイツ・フランクフルトにて、ユーロ通貨圏の金融政策を話し合う「ECB理事会」が開催されます。

協議後に政策金利が公表され、その後ラガルドECB総裁による会見が行われます。

前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

 

2022/10/27会合

 

先月18日に公表されたユーロ圏消費者物価指数は、予想10.7%に対し10.6%の結果に。

ドイツ消費者物価指数も予想10.3%に対し、10.0%の結果となりました。

インフレのピークを意識しつつ、景気への配慮が求められる内容となりそうです。

9月、10月会合ではそれぞれ75bpの利上げをそれぞれ敢行しましたが、今回は50bp利上げとペースを緩めることが織り込まれています。

 

ECB、15日の理事会で0.5%利上げすべき=仏中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は4日、ECBは15日の理事会で政策金利を50bp引き上げるべきとの見解を示した。仏LCIテレビのインタビューで述べた。(ロイター)

 

ECBマクルーフ氏、12月は0.5ポイント利上げの可能性が高い

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのマクルーフ・アイルランド中銀総裁は、ECBが12月の会合で0.5ポイントの利上げを決める可能性が高いと発言した。11月のインフレ率が1年半ぶりに低下したことを受けて利上げペースを緩める見込みだ。(ブルームバーグ)

 

50bp利上げが、約6割ほど織り込まれています。

ターミナルレートについては、3%をやや下回る水準が意識されています。

「量的引き締め」や「TLTRO条件厳格化」も、今会合での重要なテーマの一つです。

このあたりについてはこれから議論が始まりますので、新たな材料として注目されます。
 

モルガン・スタンレー

欧州中央銀行(ECB)は来週50bpの利上げを実施し、2023年3月に資産購入プログラム(APP)の量的引き締めを開始するとの見方を示した。

基本シナリオでは、ECBのターミナルレートは2.5%だが、より強力な経済成長やインフレピークの後ずれがあれば、さらに高い水準もあり得るとした。

ユーロ圏総合消費者物価指数(HICP)上昇率は10月に10.6%でピークを打ち、そこから低下するはずだが、政策起因のボラティリティや根強いコアインフレなどのECBへの圧力は続く見通し。

 

 

ドル売りが主体となり、ユーロドルは現在1.06レベルでの推移です。

当然FOMC次第ではありますが、ユーロ自体に買い支える材料は少なそうです。

 

右軸:ユーロドル

 

現在のNY金は完全に「通貨」としての値動き、ユーロドルとはほぼ相関関係にあります。

 

ECB理事会による声明は日本時間15日22時15分、ラガルド総裁会見は22時45分です。


 

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