応援よろしくお願いいたします。
お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ Tel:06-6300-5757(代表)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
ECB理事会とは
欧州中央銀行(ECB)最高の意思決定機関。ユーロ圏の統一的な金融政策を決定する。6週間毎に開催され、役員会メンバー6名(総裁、副総裁、理事4名)とユーロ圏の中銀総裁19名の計25名で構成される。
27日にドイツ・フランクフルトにて、ユーロ通貨圏の金融政策を話し合う「ECB理事会」が開催されます。
協議後に政策金利が公表され、その後ラガルドECB総裁による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。
2022/9/8会合
前回会合後会見にてラガルドECB総裁は、「次回の利上げは75bpである必要ない」と発言。
ユーロ圏経済のリセッション入りやエネルギー価格の上昇から、利上げペースのさらなる加速は期待しにくいのではとの思惑が市場を支配しています。
ラガルド発言はそのあたりを考慮してのものと思われますが、実際に利上げピークは来年3月で、2.5%あたりになるのではとブルームバーグは予想しています。
ユーロ圏金融・債券市場=利回り連日低下、ECB理事会控え
ユーロ圏金融・債券市場では、域内国債利回りが連日で低下した。欧州中央銀行(ECB)が27日に予想される0.75%ポイントの利上げを決定した後、政策金利をどこまで引き上げることができるかについて投資家が疑問視した。
米連邦準備理事会(FRB)当局者が12月の利上げペースを減速させるかどうかを検討するとの先週21日の報道を受け、ドイツおよびイタリアの国債利回りは前日に低下。アナリストによると、天然ガス価格の下落、軟調な欧州経済指標、英市場の落ち着きなどもECBが従来想定よりも積極的な利上げを行わないとの見方につながっているという。
RBCキャピタル・マーケッツの欧州マクロ・ストラテジスト、ピーター・シャフリックは「インフレが鈍化し、リセッション(景気後退)に突入し、FRBが利上げペースを減速し始めたら、ECBが目的を達成するのか考える必要がある」と述べた。
今朝のロイターによる記事から引用いたしましたが、現在のユーロ域内にてガンガン利上げすることは到底不可能ではとの見通しです。
さらにユーロ導入国は19カ国ありますが、金利上昇が財政を圧迫する国もいくつか出てきます。
イタリア新首相、初演説でECBを批判 来年の景気後退入り視野
イタリアのメローニ新首相は25日、議会で初演説を行い、欧州中央銀行(ECB)の金融引き締めはイタリアのような高債務国に打撃を与えていると批判を展開した。
同首相はECBの利上げについて「多くの人が危険だと考えている決定で、金融機関による一般家庭および企業向け融資に影響を与える危険性がある」としたほか、「われわれのように多額の公的債務を抱える加盟国にさらなる困難をもたらした」と指摘した。
イタリアの債務は昨年末時点で国内総生産(GDP)の150%に達し、ユーロ圏ではギリシャに次いで2番目に高い水準にある。(25日付ロイター)
メローニ首相も怒っています。
ギリシャショックからちょうど13年、再び欧州を金融危機が襲うのか。
ラガルド総裁をはじめ、ECB当局者は難しいかじ取りを迫られています。
ここ最近はポンドに連れる場面もあり、ユーロドルは堅調推移。
パリティ回復を前にやや失速気味ですが、今週来週の中銀ウィークを経て突破するのかどうか注目されます。
右軸:ユーロドル
ユーロドルは現在反発局面、NY金も下げ一服の様相です。
ECB理事会による声明は日本時間27日21時15分、ラガルド総裁会見は21時45分です。
お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ Tel:06-6300-5757(代表)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
「浪風谷本」メール会員募集のお知らせ
メール会員にご登録いただきますと、1カ月間最新の相場情報を無料でお届けいたします。
まずはお役に立てるかどうか、お試しください。
よろしくお願いいたします。