応援よろしくお願いいたします。
お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ Tel:06-6300-5757(代表)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
FOMCとは
米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。
米国時間20日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。
会合後の声明は日本時間22日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。
<前回会合>
2022.7.27
前回7月会合にてFRBは75bp利上げを決定、政策金利を2.25-2.50%に引き上げました。
会合後の議長会見でパウエル氏は、利上げペースの減速に言及。
市場はハト派解釈、ブラックアウト期間明けの当局者からはパウエル発言の尻拭いをするかのようにタカ派発言が相次ぎました。
<今会合のポイント>
主なポイントは、次の2点。
▼量的縮小
FRBは6月よりQT(量的縮小)を開始しましたが、今月より米国債600億ドル、住宅担保ローン証券300億ドルにそれぞれ倍増します。
リーマン・ショック後の量的縮小は2017年10月から始まり、2019年9月に終了しました。
FRBの保有資産の規模は4兆5,000億ドル程度から3兆7,000億ドル程度へと縮小しましたが、10月からは資産削減を中止。
数ヶ月後に「なぜか」コロナウイルスが発見され、年明けに再びゼロ金利となりました。
当時月額500億ドルに引き上げた途端に資産縮小継続が中止されましたが、今回は月額950億ドルと前人未到の領域です。
量的縮小の見通し、「QTショック」が警戒されます。
▼「2025年見通し」が追加される
毎年「9月会合」より、見通し年度が追加されます。
前回6月会合でのFF金利見通しは、次のようになっています。
<6月会合時点>適正なFF金利見通しの中央値(%)
金利のピークを2023年とし、その後は緩やかに緩和する見通しでした。
しかしパウエル議長は引き締めの長期化に言及しています。
2022年末金利見通しとともに、当局者による長期見通しがあらためて注目されます。
<FF金利見通しとNY金への影響>
※75bp利上げを前提
2年債利回りは4%に迫る勢い、FF金利を置き去りにしています。
左軸:上海総合指数 右軸:FF金利(上下逆注意)
特に中国株をはじめとした「新興国市場」に対する反応に注目です。
右軸:2年債利回りとの乖離(上下逆注意)
FRBががんばって利上げしているおかげで、2年債利回りとの乖離は大きくありません。
NY金が押さない理由は、このあたりにあるのかもしれません。
FOMC声明は日本時間22日午前3時、議長会見は3時半です。
お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ Tel:06-6300-5757(代表)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
「浪風谷本」メール会員募集のお知らせ
メール会員にご登録いただきますと、1カ月間最新の相場情報を無料でお届けいたします。
まずはお役に立てるかどうか、お試しください。
よろしくお願いいたします。