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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
ドルが144円台に上昇、1998年8月28日以来=東京外為市場
7日の東京外為市場で、ドル/円は1998年8月28日以来、約24年ぶりに144円台に上昇した。
金融政策の方向性の違いや米金利先高を背景にドル買い/円売りが一段と加速。また、日本当局者からの円安けん制発言が相次いだものの、けん制が強まったと受け止められず、円売り安心感が広がった。(7日ロイター)
先週水曜日にドル円は急騰し、一時145円を試す展開でした。
昨晩の米CPIを受け、今朝のオセアニア・タイムでは再び144円台後半水準を記録しています。
今回の瞬間高値は145円、24年前高値147.68円が迫ってまいりました。
1998年8月11日に147.68円を記録後に、ドル円は下落開始。
13年2カ月後の2011年10月に、ドル円は戦後最安値75.57円を付けました。
そこから約11年が経過しており、ドル円は再び140円台中盤にまで上昇しています。
前回高値を記録した1998年は今と同じくドルが強く推移しており、背景が似ていると言われています。
アジアやメキシコ通貨危機に巻き込まれることを恐れた米国は、ルービン財務長官がことあるごとに「強いドル政策」を強調。
ドルが買われ、他の通貨が売られる構図でした。
円も同じように売られましたが、1998年6月に一つの転機がありました。
146.77円を付けた翌日、日米協調介入が行われました。
その結果、二日後に133.6円まで円高ドル安が進行しました。
再度140円台後半が試されましたが、結局はキャリートレードの巻き戻しにより、ドル円は二日間で130円から110円へ一気に円高ドル安が進みました。
当時の円売りは、日本の「金融危機」に起因します。
1997年は北海道拓殖銀行や山一証券、1998年は長銀や日債銀の破綻など、金融危機により円が売られました。
日米による協調介入は、これ以上危機が深刻化すると米国経済にも影響が出るとの判断から、両国の思惑が一致したかたちです。
現在の円安に関し、報道でよく「金利差に…」という文言を耳にすることがあるでしょう。
低金利の円を調達し、それをドルに変えて金利差を稼ぐ方法を「円キャリートレード」と言います。
円を売ってドルを買いますので、当然円安要因となります。
金融危機が深刻化すると、これらのトレードの反対売買が出やすくなります。
これを「巻き戻し」と呼び、換金売りなので一気に出てきます。
24年前に協調介入を実施した水準が見えてきました。
本日はついに「レートチェック」報道が出てまいりました。
外堀が埋まり始めたのか、まだまだ先なのか…。
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