グロース・リセッション | 浪風谷本

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先月末、ブルームバーグに掲載された記事をご紹介いたします。

パウエル議長は軟着陸放棄も、目指すは「グロース・リセッション」か
米経済のソフトランディング(軟着陸)の期待は捨て去った方が良さそうだ。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局は高インフレにとどめを刺すため、経済にもっと痛みをもたらすことを目指している。だが、問題なのはそれでも不十分かもしれない点だ。
こうした状況はエコノミストの間で「グロース・リセッション」と、逆説的な用語で知られている。完全なリセッション(景気後退)には至らないものの、低成長と失業率悪化が長期間続く状況を指す。(略)

 

▼グロース・リセッション

グロース・リセッションについて、auカブコム証券では、次のように説明しています。

グロース・リセッション
グロース・リセッションとは、景気が後退するものの経済成長率はプラスを続ける状態をいいます。経済の成長期においては、企業の資本設備、公的な社会資本、家計の住宅などが不足な状態にあるため、在庫循環の下降局面においても固定投資は伸び率が低下こそすれ、増加を続ける傾向があります。このことがグロース・リセッションをもたらします。1950年代半ばから1970年代半ばまでの高度成長期の日本の景気後退期はまさにグロース・リセッションで、不況期でも5%程度の成長率が維持されました。

成長率はプラスでも成長率が鈍化することによる景気後退のことを「グロース・リセッション」と呼び、2023年にグロース・リセッション入りすると言われています。
上記ブルームバーグ記事ではグロース・リセッションのことを「檻(おり)に入れられたトラ」と表現しており、危険なものであることを指摘しています。
直接的な脅威ではないものの、低成長と雇用悪化が比較的長く続くことを示唆しています。

 

▼フィリップス曲線

 

7月29日に、「物価版フィリップス曲線」を更新しました。

(失業率、CPI前年比)の分布図です。

 

縦軸:消費者物価指数  横軸:失業率

 

2017年以降のデータです。

8月データは(3.5、8.5)なので、グラフの左上に位置します。

消費者物価指数を少なくとも2~3%に収めるには、失業率が悪化しなければなりません。

ゴールドマンサックスは、失業率を少なくとも5.5%に引き上げなければならないとの見解を示しています。

おそらくパウエル議長も同じ考えで、冒頭記事にあるように1994-95年のような「ソフトランディング」を諦めたのです。

今後物価上昇は収まるかもしれませんが、同時に失業率は上昇します。

 

▼失業率上昇と株価への影響

 

右軸:失業率  左軸:ダウ(上下逆注意)

 

1985年以降の失業率と株価推移ですが、失業率低下のピークは株価の天井です。

今後株式市場に大きな下押し圧力が掛かると見た方がよいでしょう。

問題は、キッカケと理由です。

 

 

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