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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
▼逆イールド再拡大
今朝入電の米債長短利回り格差が再び拡大しています。
左軸:2、10年債利回り 右軸:利回り格差
2年債利回りは3.055%、10年債利回りは2.748%、利回り格差はマイナス0.307%となり、13年ぶり水準を更新しています。
①デフォルト懸念
2014年のギリシャ債などに見られました。
②利上げ局面
短期金利が先に反応するため、長短金利差は縮小し、まれに逆転する場合もある。
③景気先行き懸念
景気が悪くなると市場が感じたとき、将来の金利低下予想により債券が買われる。
現在の逆イールドは、②と③が要因と考えられます。
先週いっぱいは「ブラックアウト期間」のため、金融当局者は経済政策に関する発言が出来ませんでしたが、昨晩は数名の当局者が発言しています。
エバンス・シカゴ連銀総裁
「9月の会合で0.50%が妥当だが、0.75%利上げでも問題ないだろう」
デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
「インフレは高過ぎる、FRBの仕事は終わっていない」
メスター・クリーブランド連銀総裁
「米国は22年にトレンドを下回る成長を遂げ、物価を冷やす必要がある」
市場では引き締めペースの減速が期待されていましたが、それらを一蹴する発言内容が相次ぎました。
これらの発言を背景に、特に短期債券市場は敏感に反応、2年債利回りは1週間ぶりに3%の大台を回復しています。
一方で10年債の反応は鈍く、2.7%台中盤を回復した程度です。
結果「利回り格差」が広がり、今朝は「リーマンショック」以来の記録を更新しています。
これらのことが指し示す方向性は、引き締めによる資産縮小です。
▼インフレ率低下
一概には言えませんが、利回り格差の縮小は、インフレ率の低下へと繋がります。
FRBはインフレ率を抑えたいのですが、さらに抑えるためには逆イールドが広がる恐れがあります。
引き締めペースの鈍化期待から、期待インフレ率は一時2.554%にまで上昇。
月替わりより、徐々に鈍化し始めました。
昨晩の動きから、引き締めペースの鈍化期待によるドル安資産高は一巡したと思われます。
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