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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
<今週の予定>
・1日:米大統領一般教書演説、豪中銀政策金利
・2日:パウエルFRB議長議会証言下院、カナダ中銀政策金利
・3日:パウエルFRB議長議会証言上院、北京パラリンピック開幕、新月
・4日:米国雇用統計
・5日:中国全人代開幕
<CFTC建玉明細>
金
(直近5週間)
右軸:大口投機玉買い越し
2月22日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは243,148枚。
前の週から比べ、29,535枚増加。
ウクライナ情勢の緊迫化を受け、ファンド買い越しは2週間で約57,000枚増加しています。
白金
(直近5週間)
右軸:大口投機玉買い越し
2月22日終了時点のNY白金大口投機玉買い越しは17,540枚。
前の週から比べ、7,408枚増加。
昨年11月16日以来の水準へ増加、取組増はファンド買い越し増でした。
CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。
<今週の見通し>
米欧、ロシアのSWIFT排除で合意
米欧は、ロシアを国際銀行間の送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除することで合意した。独政府報道官が26日に発表した。(ロイター)
会員様には金曜日に「SWIFT」をご案内していましたが、まさか日曜日朝に「排除」が決まるとは思いませんでした。
どれだけ大事なことなのかと言いますと、あのテレビ東京がポケモン番組の途中で「速報」を流すほど大事なことです。
国際銀行間通信協会(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)
1973年に設立されたSWIFTは、従来使われていたテレックスによる通信を置き換え、安全にメッセージや支払い指図を送る手段として、1万1000社以上の金融機関に利用されている。世界的にこれに代わる存在はなく、国際金融では必須の送金手段となっている。
ロシアがSWIFTから排除された場合、ロシア経済を5%縮小させるうえ、通貨の乱高下を引き起こすと言われています。
排除の前例としては、2012年の「イラン」があります。
フィンランド国際問題研究所の客員フェロー、マリア・シャギーナ氏によると、これによりイランは石油輸出収入の約半分、貿易の3割を失ったそうです。
これは制裁となり得ますが、一方でSWIFTからの排除はロシアに大打撃を加える一方で、米国も痛み分けとなる可能性があります。
最初にマーケットが開くアジア・オセアニアタイムでは、現在のところリスク回避の動き。
特に欧州通貨の下落が目立ち、ユーロ円は一時2円以上円高になっています。
一方でロシアとウクライナはベラルーシにて協議を行うことで合意しましたが、こちらも流動的であると覚悟しましょう。
ウクライナ情勢を巡る報道は大量且つ流動的であり、主に西側メディアを通じて我々のもとへとやってきます。
何を選ぶかも大事ですね。
今週は月末月初を挟んで、米大統領一般教書演説から始まります。
そしてパウエル「臨時」議長による議会証言が予定されていますが、「臨時」で議会証言に臨んだケースが過去にあったのかどうかは分かりません。
ウクライナ情勢の緊迫化により、演説内容が俄然注目されることとなりました。
ひょっとしたら延期の可能性もありますね。
今週でブラックアウト期間入りとなりますので、当局者による発言に注目が集まります。
これまでの当局者による発言からは、FRBの政策見通しに変更はなさそうです。
CME FedWatchによると、先週末時点での「3月50bp利上げ確率」は24.0%です。
年内FOMCは残り7回、年央には1%にまで金利を引き上げるということは、序盤にどこかで2回分引き上げる可能性は否定できません。
現在の株安がはたしてウクライナ危機によるものだけなのか、検討の余地があります。
東京前営業日比
<会員様向け>
…
ウクライナ報道は多すぎるし、本当かどうかも分からないので意識的に割愛しています。
コロナ関連の報道が減ったのはよいことですが、欧米はコロナに対しては規制から緩和に踏み切っています。
今朝のミナミ
今朝のキタ
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