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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
おはようございます。
注目経済指標
・英消費者物価指数[前月比]%(予想0.3% 前回0.6%)
・米MBA住宅ローン申請指数4.2%(前回-3.1%)
・米住宅着工件数157.2万件(予想163.0万件 前回151.7万件)
・米建設許可件数168.1万件(予想173.0万件 前回173.3万件)
・米輸入物価指数[前月比]1.1%(予想0.8% 前回0.8%)
・EIA原油在庫 原油735.5万バレル減 クッシング215万バレル増
・FOMC政策金利0.00-0.25%(予想0.00-0.25% 前回0.00-0.25%)
2021.06.16
|
声明 |
パウエル議長 |
|
「政策金利を現行目標水準で据え置く」 「18人中13人が23年に少なくとも1回の利上げ予想」 「経済見通しへのリスクは残っている」 「目標達成へ一段と大きく前進するまで量的緩和維持」 |
「見通しに対するリスクは残る」 「インフレは顕著に上昇、高水準継続」 「債券購入を調整する前に事前通知する」 「今回は議論することについて議論する会合」 |
適正なFF金利見通しの中央値(%)
＜中間予想値＞
|
2021 |
2022 |
2023 |
長期予想 |
|
|
実質GDP |
7.0 |
3.3 |
2.4 |
1.8 |
|
失業率 |
4.5 |
3.8 |
3.5 |
4.0 |
|
PCE |
3.4 |
2.1 |
2.2 |
2.0 |
|
コアPCE |
3.0 |
2.1 |
2.1 |
N/A |
ニュース、要人発言
プーチン大統領
「露米は相手国の首都に大使を戻す」
イエレン米財務長官
「米経済は力強い回復に向かっている」
バイデン氏
「ロシアとの関係改善に明確な展望がある」
FOMC
「政策金利を現行目標水準で据え置く事を決定」
「インフレ率は一時的な要因を反映し、上昇」
「目標達成へ一段と大きく前進するまで量的緩和維持」
パウエルFRB議長
「見通しに対するリスクは残る」
「インフレは顕著に上昇、高水準継続」
「債券購入を調整する前に事前通知する」
「今回は議論することについて議論する会合」
「ドット・プロットは将来の金利の素晴らしい予測ではない、割り引いて見るべき」
「テーパリングへの市場反応回避へ可能な行動を取る」
市況
東京前営業日比
(時間は東京タイム)
注目のFOMCを受け、市場はドル高に傾斜。
ドル円は110円台中盤水準へ上昇、ユーロドルは1.20を割り込んでいます。
「2023年までは利上げしない」シナリオが崩れたことが大きかったようです。
株式
ダウ：34,033.67ドル(-265.66)
ナス：14,039.68(-33.18)
ダウはこれで「8陰連」、タカ派と解釈されたFOMC会合が株価の重しとなりました。
「ヒンデンブルグ・オーメン」は一旦消滅です。
債券
米10年債利回り：1.575%(+0.083)
実質金利：-0.745(+0.150)
今朝の期待インフレ率は2.320、前日より0.066低下しています。
(過去5営業日)
右軸：実質金利(上下逆注意)
実質金利はマイナス0.745%へ上昇、NY金に対する下落圧力となります。
現在の実質金利はマイナス圏ですが、いずれプラス圏へ浮上する見通しです。
原油
NY原油7月物は、0.03ドル高の72.15ドルにて終了。
在庫減少を受け一時73ドル手前まで上昇しましたが、ドル高が圧迫しました。
貴金属
金
＜前日内部要因＞
6月16日金相場表
|
限月 |
帳入値段 |
取組高 |
前営業日比 |
|
Jun-21 |
6,568 |
1,608 |
-81 |
|
Aug-21 |
6,573 |
3,218 |
-13 |
|
Oct-21 |
6,575 |
2,114 |
-8 |
|
Dec-21 |
6,572 |
2,901 |
-7 |
|
Feb-22 |
6,573 |
9,537 |
+95 |
|
Apr-22 |
6,577 |
28,818 |
-316 |
|
合計 |
48,196 |
-330 |
昨日の金は、28円安6,577円にて終了。
取組は減っていますが、FOMCを前にした買い手当てが入ったようです。
＜金市況＞
昨晩のNY金8月物は、5.00ドル高の1,861.40ドルにて終了。
今朝の国内金は86円安6,491円で終了しています。
時間外取引では一時1,804.40ドルまで下落しています。
SPDR:1,045.78トン(+1.17トン)
浪風語録「ETFには逆らうな」
＜会員様＞
…
白金
＜前日内部要因＞
6月16日白金相場表
|
限月 |
帳入値段 |
取組高 |
前営業日比 |
|
Jun-21 |
4,060 |
307 |
-4 |
|
Aug-21 |
4,068 |
628 |
-9 |
|
Oct-21 |
4,085 |
1,904 |
-5 |
|
Dec-21 |
4,078 |
3,591 |
-6 |
|
Feb-22 |
4,069 |
6,891 |
-30 |
|
Apr-22 |
4,070 |
22,022 |
+33 |
|
合計 |
35,343 |
-21 |
昨日の白金は、69円安4,070円にて終了。
先2本は3営業日ぶりに順ザヤ復帰、前日の上昇で売り玉がふるい落とされました。
＜白金市況＞
昨晩のNY白金7月物は、6.70ドル安の1,141.90ドルにて終了。
今朝の国内白金は50円安4,020円で終了しています。
こちらも一時1,116ドルまで下落、6月10日安値1,127ドルを下回りました。
浪風語録「初割れ買え、二度割れ売れ」
国内白金内部要因を考慮すると、上値の重い動きが続く見通しです。
4月限では「3,000円割れ」などという試算も出ており、引き続き買いはお勧めしにくいのが現状です。
＜会員様＞
…
退任前年6月会合がポイントだったのかな？
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