週末イベントを控え様子見ムード

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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱
谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

おはようございます。

注目経済指標

・中国財新メディア製造業PMI52.0(予想52.0 前回51.9)

・豪中銀政策金利0.10%(予想0.10% 現行0.10%)

・独製造業PMI64.4(予想64.0 前回64.0)

・ユーロ圏消費者物価指数[前年比]2.0%(予想1.9% 前回1.6%)

・米製造業PMI62.1(予想61.5 前回61.5)

・米ISM製造業景況指数88.0(予想89.5 前回89.6)

ニュース、要人発言

豪中銀

「中期的なインフレ予想は、中銀のターゲットに近づいている」

ブラード・セントルイス連銀総裁

「米国の労働市場は見かけよりも引き締まっている」

OPECプラス

「7月から45万バレル増産へ」(関係者)

クオールズFRB副議長

「インフレ上昇は一時的かもしれない」

ブレイナードFRB理事

「雇用最大化と物価の目標達成には、政策の維持が最善」

市況

東京前営業日比

	06/01 15:15	06/02 07:00	円換算
ドル円	109.48	109.48	0
NY金	1,915.75	1,902.80	-43
NY白金	1,193.10	1,196.50	+12

(時間は東京タイム)

週末に雇用統計発表を控え様子見ムードが漂う中、根強いドル安観測からドル円は110円乗せには慎重、現在は109円台ミドルでの推移。

ユーロは一時1.22台中盤にまで上昇するも、こちらも早期のテーパリング議論期待が後退しており、全般大きな動きは見られませんでした。

株式

ダウ：34,575.31ドル(+45.86)

ナス：13,736.48(-12.26)

ダウは一時34,846ドルまで上昇しましたが、週末に雇用統計を控えていることもあり失速しています。

「ヒンデンブルグ・オーメン」は一旦消滅です。

債券

米10年債利回り：1.608%(+0.014)

実質金利：-0.864(-0.010)

今朝の期待インフレ率は2.472、前日より0.024上昇しています。

Date	NY金($)	実質金利(%)
5/25	1,900.50	-0.888
5/26	1,903.80	-0.852
5/27	1,898.50	-0.837
5/28	1,905.30	-0.854
6/1	1,905.00	-0.864

(過去5営業日)

右軸：実質金利(上下逆注意)

実質金利はマイナス0.864%へ低下、NY金に対する上昇圧力となります。

現在の実質金利はマイナス圏ですが、いずれプラス圏へ浮上する見通しです。

原油

NY原油7月物は、1.40ドル高の67.72ドルにて終了。

需要回復見通しから一時68.87ドルまで上昇しましたが、増産期待からやや失速です。

貴金属

金

＜前日内部要因＞

6月1日金相場表

限月	帳入値段	取組高	前営業日比
Jun-21	6,730	2,266	-36
Aug-21	6,729	3,322	-23
Oct-21	6,726	2,277	-6
Dec-21	6,735	3,375	-58
Feb-22	6,737	10,112	+81
Apr-22	6,740	23,203	+934
合計		44,555	+892

昨日の金は、7円高6,740円にて終了。

国内は昨日高値、NYは26日高値突破が警戒され、取引終盤は買い優勢。

一昨日に続いて、昨日も「価格上昇取組増」が確認され、天井期待がさらに高まります。

＜金市況＞

昨晩のNY金8月物は、0.30ドル安の1,905.00ドルにて終了。

今朝の国内金は50円安6,690円で終了しています。

先月末安値6,665円や6,650円割れが意識されます。

SPDR:1,045.83トン(+2.62トン)

浪風語録「ETFには逆らうな」

＜会員様＞

…

白金

＜前日内部要因＞

6月1日白金相場表

限月	帳入値段	取組高	前営業日比
Jun-21	4,180	432	-2
Aug-21	4,195	767	-1
Oct-21	4,202	2,013	-6
Dec-21	4,206	3,854	-15
Feb-22	4,209	7,757	-48
Apr-22	4,210	20,269	+109
合計		35,092	+37