今週の見通し

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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱
谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

＜今週の予定＞

・12日：米消費者物価指数、新月

・13日：世界経済フォーラム年次特別総会（シンガポール）(～16日)

＜CFTC建玉明細＞

金

Date	大口投機玉買い越し	前週比	NY金($)
04/06	189,509	+21,981	1,743.00
04/13	180,874	-8,635	1,747.60
04/20	181,498	+624	1,778.40
04/27	170,619	-10,879	1,778.80
05/04	170,741	+122	1,776.00

(直近5週間)

5月4日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは170,741枚。

前の週から比べ、122枚増加。

一時的に1,800ドルを試す場面も見られましたが、ファンド買い越し枚数にも大きな変化は見られませんでした、この時点では。

1,800ドルのストップを巻き込み、NY金取組は先週木曜日時点で48万7,634枚にまで増加、SPDRも僅かではありますが増加しました。

ファンド買い越しは、すでにピークは打ったとの見通しです。

白金

Date	大口投機玉買い越し	前週比	NY白金($)
04/06	32,748	+2,142	1,240.50
04/13	24,632	-8,116	1,157.10
04/20	25,685	+1,053	1,196.30
04/27	29,296	+3,611	1,249.50
05/04	28,231	-1,065	1,231.80

(直近5週間)

5月4日終了時点のNY白金大口投機玉買い越しは28,231枚。

前の週から比べ、1,065枚減少。

こちらも1万枚を割り込む水準まではあるのではとの見通しです。

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

＜今週の見通し＞

先週末のNY市場は、「雇用統計ショック」に揺れました。

結果期待インフレ率上昇、長期金利上昇となりましたが、注目は「テーパリング議論再開期待」でしょう。

FRB高官やイエレン米財務長官からは引き続き「緩和姿勢維持」が伝えられていますが、先週末の「期待インフレ率2.5%越え」を受け、市場の反応が気になります。

NY金はこの1週間でガラリと様変わり、先週末はなんとか年初の抵抗「1,850ドル」で止まってくれました。

この間、先限取組が大きく増加。

今回の上昇が、個人投資家の買い意欲に火をつけたようです。

東京前営業日比

	05/07 15:15	05/10 07:00	円換算
ドル円	109.17	108.60	-0.57
NY金	1,818.55	1,833.95	+13
NY白金	1,252.90	1,256.75	-4