昨日の東京商品取引所発表東京金カテゴリ別取組高表は、以下のようになります(一部抜粋)。
カテゴリ |
当業者 |
投資家 |
取次者経由 |
外国業者経由 |
合計 |
|||||
売 |
買 |
売 |
買 |
売 |
買 |
売 |
買 |
売 |
買 |
|
6月16日 |
20,756 |
3,722 |
19,463 |
29,815 |
3,428 |
5,101 |
3,087 |
6,058 |
48,459 |
48,459 |
当サイトでは「投資家+取次者経由」カテゴリを「一般投資家」として分類していますので、昨日の一般投資家トータルは「売22,891枚買34,916枚」、12,025枚買い越しとなります。
総取組48,459枚に対して12,025枚買い越しなので、割合としては24.81%になります。
2020年東京金一般投資家買い越し比率は、次のようになっています。
左軸:東京金(円) 右軸:一般買い越し比率(%)
通常金価格が上昇すると買い越し比率は下がり、価格が下がると比率は上がります。
一般投資家は逆張りトレードが主流になります。
ところがそうではない場面も何カ所か見られます。
特に天皇誕生日連休前2月18日から21日にかけて、一般投資家は売り越しから約20%の買い越しにまで広げています。
連休明けは下落に転じた東京金でしたが、ここは逆張りでさらに買い越し増。
3月11日に、一般買い越しは27.58%にまで広がりました。
その後東京金は急落したため、一般は慌てて売りました。
注目すべきポイントは2点。
一つ目は、一般が順張りによってポジションを変えるもしくは大きく縮小した場合、相場は反転する可能性が高いということ。
「投げ」や「踏み」といった表現が適切なのかもしれません。
二つ目は、現在の東京金一般買い越し比率がまさに3月中旬レベルであるということ。
6月9日「28.35%」は、今年最高です。
一般が買い過ぎているので下がるというものではありませんが、「何かあった時に慌てて売りオチが出やすいレベル」であるとは言えそうです。
ゴールデンウィーク以降、値段は上がっていますが、徐々に買い越しが増えています。
キッカケ一つで急落するレベルであることは、間違いないでしょう。
お読みいただき、本当にありがとうございます。
清き1票をよろしくお願いいたします。
お問い合わせ Tel:06-6267-2761(平日08:00~17:00)
日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員