中国GDP、前年同期比6.8%減 初のマイナス成長 新型コロナ影響
中国国家統計局が17日発表した2020年1~3月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比6.8%減だった。新型コロナウイルスの感染拡大で経済が長期停滞し、四半期ベースで比較可能な1992年以降で初めてマイナス成長に転落した。これまでの最低は19年10~12月期の6.0%増だった。(毎日新聞)
本日公表された主な中国経済指標
・中国GDP[前年比]-6.8%(予想-6.0% 前回6.0%)
・中国小売売上高[前年比]-15.8%(予想-10.0%)
・中国鉱工業生産[前年比]1.1%(予想-6.2%)
我々は、歴史を目撃しました(トラちゃんになってからはしょっちゅうですが…)。
過去10年間の中国GDP[四半期前年比]と、上海総合指数、人民元の推移は次の通りです。
右軸:中国GDP[四半期前年比]
株価との相関は別として、成長率はその国の通貨の強さ弱さを決める重要なファクターです。
特に新興国の場合。
GDP鈍化に伴い、ドル人民元もなだらかに下降を描いています。
今回衝撃のマイナス6.8パーセント!
以下はネットの反応
「-6.8%なわけないやろ」以上
日本の場合
安倍晋三首相による緊急事態宣言を受け、日本の4-6月期の実質国内総生産(GDP)成長率が前期比年率マイナス25%と、データをさかのぼれる1955年以降で最大の落ち込みとなるとの見方をゴールドマン・サックス証券のエコノミストが示した。(4月8日ブルームバーグ)
アメリカの場合
米国の4-6月国内総生産(GDP)はいまや前期比年率換算で24%縮小する見込みだと、ヤン・ハッチウス氏らゴールドマン・サックス・グループのエコノミストが予想した。(4月8日ブルームバーグ)
これだけ人の流れをとめ、製造を止めている以上、マイナス6.8%はないでしょう。
さらに中国成長率を鈍化させそうな要因が「アフターコロナ」。
今回のコロナウィルス発生に関し、中国包囲網の構築が予想されています。
やはり我々はまだまだ「コロナ相場の入口」に位置しており、むしろウィルス封じ込め後の方こそ波乱が懸念されます。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員