【悲報】東京白金2,000円割れは、2002年8月来 | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

【昨日発表された主な経済指標】

・中国小売売上高[前年比]-20.5%.(予想-4.0%  前回8.0%)

・中国鉱工業生産[前年比]-13.5%.(予想-3.0%  前回5.7%)

・米NY連銀製造業景気指数-21.5.(予想3.0  前回12.9)

 

【発言、ニュースなど】

トランプ米大統領

「(FRBによる緊急利下げについて)良いニュースで米国にとって素晴らしい、非常に満足している」

パウエルFRB議長

「今後の経済及び金融市場の動向を注視する」
「3月18日のFOMCはキャンセル」

日銀

「新型コロナの影響注視し必要あれば躊躇なく追加的緩和措置」

安倍首相
「今後も日銀やG7と連携し機動的に経済財政政策講じる」

「安全安心な五輪開催したい」

黒田日銀総裁
「6中銀と協調して米ドル資金供給に万全期す」

「決定会合の前倒し実施、市場安定確保に早急対応必要と判断」

原油30ドル割れは防げず、ゴールドマン

米ゴールドマン・サックスは、米政府が緊急時に備えて積み立てている戦略石油備蓄(SPR)の積み増しに向け購入量を増大させても、第2・四半期および第3・四半期の原油価格30ドル割れを防ぐには不十分、との見方を示した

コンテ・イタリア首相

「専門家によれば(国内の)感染はピークに達していない、これから最も高いリスクの時期に入り、最大の注意が必要だ」

G7首脳
・「必要なら何でもの経済政策」で一致
・中央銀行間の協調継続が望ましい
・金融・財政措置をウイルス対策に活用
・新型ウイルスとの闘い、医療保健の研究で協調へ

マクロン仏大統領

「これは戦争です、連帯しましょう」

トランプ大統領

「米経済、ウィルスの影響でリセッションに向かう可能性もある」

「ウィルスとの戦いは7-8月まで続く可能性もある」

 

【為替】

各国中央銀行による緩和策が打ち出されたものの、株価は下げ止まらずドル円は再び下値模索へ。

現在は105円台後半での取引となっています。

ユーロドルは1.117台にまで回復しているものの、こちらも上値の重い展開です。

 

東京前営業日比

 

03.16  15:15

03.17  07:00

ドル円

106.35

105.87

NY金

1,543.30$)

1,511.90($)

NY白金

765.25($)

668.00($)

ユーロ円

118.38

118.33

ポンド円

131.24

129.88

(時間は東京タイム)

 

トルコリラ円は再び16円台中盤へ下落しており、年初来安値を更新。

南アランド円は、安値割れを回避しています。

 

【債券】

米債2年物利回り0.362(-0.128)、10年物利回り0.739(-0.222)

利回り格差38(前日49)

期待インフレ率0.731(-0.187)

ISD0.354(-0.082)

 

FRBによる緊急利下げを受け、利回りは低下、実質金利もやや低下です。

 

【株式】

ダウ20,188.52ドル(-2,997.10)

ナスダック6,904.59(-970.28)

 

NY市場が始まり、わずか数秒でサーキットブレーカー発動です。

 

【貴金属】

NY金4月物は前営業日比30.20ドル安の1,486.50ドルにて終了。

今朝は東京金が159円安5,079円、東京白金は400円安2,225円にて終了しています。

SPDR929.84トン(前営業日比-1.75トン)

GSR115.99(前営業日比+11.39)

会いたかった東京金「4,000円台」でしたが、夜間だけでした。

 

【原油】

NY原油4月物は前営業日比3.03ドル安の28.70ドルにて終了。

 

先週月曜日の安値には至っていませんが、ここで踏ん張れるかどうか。

 

【本日予定のイベント、経済指標】

09:30  豪中銀議事録

13:30  日本鉱工業生産

18:30  英ILO失業率

19:00  ユーロ圏ZEW景況感調査、独ZEW景況感調査
21:30  米小売売上高

22:15  米鉱工業生産

 

東京白金はまさかのリーマン安値(2,276円)割れ、2,000円を割り込んだのは2002年8月以来です。

 

本日もよろしくお願いいたします。

 

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