東京白金「30%の壁」 | 浪風谷本

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昨日の東京白金先限は、35円安3,070円にて終了。

朝の寄り付き2,947円から比べると、かなり値を戻して終了しました。

出来高は35,627枚に達していますが、白金の取組そのものは先週末と比べると減りました。

いつものように、東京商品取引所HPから「カテゴリ別取組高表(6分類)」を確認します。

 

カテゴリ

投資家

取次者経由

合計

 

2月28日

11,878

20,351

7,609

8,596

42,790

42,790

3月2日

9,412

20,355

7,349

8,673

40,232

40,232

 

昨日の一般投資家は、積極的に買い玉を増やしたというよりは売り玉を減らしており、トータルでも取組が2,500枚ほど減っています。

東京白金一般投資家買い越し枚数は先週末9,460枚→12,267枚と大きく増えていますが、これだけ取組が減っていると、一般の買い越しがさらに大きく浮き彫りになっています。

買い越し比率で表すと30.49%、昨年12月10日以来の30%越えです。

 

左軸:東京白金(円)  右軸:一般投資家買い越し比率(%)(上下逆注意)

 

一般買い越し比率のピークが東京白金のボトムに合致するケースが多いのですが、最近はだいたい30%を越えたあたりで止まっています。

 

昨年5月から6月にかけ、一般投資家は2,000円台後半を積極的に買っていました。

これは、取組にも表れています。

 

左軸:東京白金(円)  右軸:総取組(枚)(上下逆注意)

 

取組は昨年6月18日の66,569枚がピークで、昨日取組は42,046枚にまで減少。

平成31年4月8日以来の水準で、令和最少記録を更新。

さみしい限りです。

3,000円を割り込んでも取組が増えないのはなぜか。

なぜ、昨年6月18日に取組がピークを打ってしまったのか。

その答えは、昨年6月18日という日付にあるようです。

そう、2019年6月FOMC前日です。

2019年6月18日時点で、東京金は4,677円、東京白金は2,791円。

金売り白金買い一色でしたが、6月FOMCを受け金が急騰、金売り玉を維持するため、白金買い玉が決済され、取組は減少しました。

9カ月経ちましたが、未だ東京金は高値圏から動かず。

東京白金に玉が戻ってこない理由です。

本日のテーマは「30%の壁」ですが、現状この取組ではこれ以上増えにくいでしょう。

大きな下押しも、これ以上は期待しにくいか。

 

個人的に、東京白金は大好きな銘柄です。

ここまで取組が減ることに私は耐えられませんので、早く証拠金を下げてください

 

 

お読みいただき、本当にありがとうございます。

清き1票をよろしくお願いいたします。

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員