昨日は、NYの中身からファンドの買い過ぎをあらためて指摘いたしました。
今日は昨日の続きになりますが、東京の中身と金白金サヤの観点から確認しましょう。
<東京白金内部要因>
先週末から昨日にかけての東京白金カテゴリ別取組高表は、次の通りです(抜粋)。
カテゴリ |
当業者 |
投資家 |
取次者経由 |
外国業者経由 |
合計 |
|||||
売 |
買 |
売 |
買 |
売 |
買 |
売 |
買 |
売 |
買 |
|
12月13日 |
17,707 |
8,012 |
16,312 |
16,626 |
7,629 |
9,133 |
4,846 |
11,760 |
47,043 |
47,043 |
12月16日 |
17,293 |
7,878 |
16,761 |
17,435 |
7,639 |
9,319 |
4,855 |
10,917 |
47,109 |
47,109 |
前週末の東京白金一般投資家(投資家プラス取次者経由)ポジションは、1,818枚買い越し。
週明け16日は、2,354枚(前営業日比536枚増)買い越しとなっています。
今年6月以降の東京一般投資家買い越し推移は、次のようになっています。
(右軸:一般投資家買い越し枚数 上下逆注意)
東京白金の場合(最近は金にもその傾向が見られますが)、比較的一般投資家ポジションに沿った値動きとなっています。
価格下落により一般が買いになり、買いが「増え切った」ポイントが底になり、逆に価格が上昇し、一般が買いを「降り切った」ポイントが、天井になっています。
今回一般買い越しは1818枚にまで減りましたが、前回減ったのは9月24日の1,592枚。
東京市場の中身としては、いったん「降り切った」ポイントではなかろうかと考えます。
<金白金サヤ>
金白金価格差が再び広がり始めました。
9月ピーク時に1,891円、11月ピーク時に1,867円にまで縮小、今回は12月12日に1,862円を記録。
本日は1,920円にまで拡大して終了しています。
東京一般買い越し比率から確認すると、次のようになっています。
詳細は9月11日記事を参照にしていただきたいのですが、一般投資家による「金買い越し比率マイナス白金買い越し比率」が限りなくゼロに近づくということは、イコール「金の買い意欲が強い」もしくは「白金の売り意欲が強い」表れであると言えます。
しばらく金白金価格差は拡大傾向にあり、金が上がりやすく白金が下がりやすいと言えます。
<お知らせ>
本日夕方より営業に出るため、20時更新予定の内部要因が遅くなるかもしれません。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員