【朗報】東京金の証拠金が下がる! | 浪風谷本

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昨年11月1日記事「東京金の証拠金が上がった!」に加筆し、再掲載しています。

 

商品取引を行うには、委託証拠金が必要です。

当社日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱では、委託証拠金を以下のように設定しています。

・1枚当たりの委託証拠金維持額プライス・スキャンレンジ×係数(1.00)

・1枚当たりの委託証拠金必要額プライス・スキャンレンジ×係数(1.25)

 

プライス・スキャンレンジ(PSR)とはJCCH(株式会社日本商品清算機構)が算出する銘柄ごとの証拠金のことで、毎月2回見直されています。

プライス・スキャンレンジの算出方法についてはけっこう複雑な計算式がありますが、日本証券クリアリング機構(JSCC)に分かりやすい図が掲載されていました。

 

調整ボラティリティ・インデックス(VI)方式の場合

 

 

だいたいこんなイメージです。

東京金のPSRは、JCCHが過去の原資産価格の変動に基づいて算出しています。

来週1月16日から、東京金プライススキャンレンジが78,000円から72,000円に引き下げとなります。

前回は1年10カ月ぶりに証拠金が上がりましたが、今回は昨年8月以来の引き下げです。

 

プライススキャンレンジ推移(2016年5月以降)

               ~2016.05.15

96,000円

2016.05.16~2016.11.30

90,000円

2016.12.01~2017.01.15

96,000円

2017.01.16~2017.04.14

102,000円

2017.04.15~2017.05.31

96,000円

2017.06.01~2017.06.15

90,000円

2017.06.16~2017.08.15

72,000円

2017.08.16~2018.10.31

66,000円

2018.11.01~2019.01.15

78,000円

         2019.01.16~

72,000円

 

証拠金が78,000円だった期間中(2018.11.01~2019.01.15)の東京金値動きは、上下150円にとどまっています。

過去半年間で過度な値動きが複数回観測された場合に証拠金を引き上げるとJCCHの方からお聞きしましたが、ひとまず落ち着いたとの判断なのでしょう。

 

最後に、過去3年間の東京金価格推移と証拠金推移をご覧いただきます。

 

 

火曜日に白金を掲載しますが、白金の方がより鮮明です。

基本的には「取組増⇒下げトレンド確認」派なので、証拠金引き上げは下げ要因の一つと考えます。

 

 


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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員