昨日17時25分に東京商品取引所から公表された東京金取引集計表は次の通りです。
限月 |
取組高(前日) |
前日比増減 |
18/12 |
1,401(1,436) |
-35 |
19/02 |
3,500(3,500) |
±0 |
19/04 |
14,095(14,097) |
-2 |
19/06 |
9,803(9,904) |
-101 |
19/08 |
15,018(14,374) |
+644 |
19/10 |
38,502(29,197) |
+9,305 |
合計 |
82,319(72,508) |
+9,811 |
総取組が前日と比べ9,811枚増加しており、いよいよ天井打ちかと期待されました。
ところが20時更新のカテゴリ別取組高表は次のようになっています。
カテゴリ |
当業者 |
一般投資家 |
合計 |
|||
|
売 |
買 |
売 |
買 |
売 |
買 |
12月19日 |
35,375 |
16,608 |
37,569 |
56,336 |
72,944 |
72,944 |
取引集計表とカテゴリ別取組高表が毎日発表されるプロセスは次の通りです。
・取引集計表:締めた時点での建玉で、当日17時半に取引所から自動的に更新される(公式)
・カテゴリ別取組高表:17時半までに各会員から送信されたデータを元に、取引所の方がボランティアで集計してくれている(非公式)
つまり記録として残るデータは取引集計表で、インチキはカテゴリ別取組高表です。
あくまで「自己申告」なので仕方ありませんが、毎晩20時にパソコンの前でスタンバイする身としては辛いです。
とはいえ珍しいことではなく、前回は10月9日にありました。
このときも取組は118,006枚と発表されましたが、カテゴリ別では95,142枚でした。
このほか2月15日、3月2日にも同様の動きが見られています。
何らかの理由があるのでしょうが、昨日に関しては8月限と10月限のサヤが日中ほぼ同ザヤでしたので、ここでバイカイが振られたのだと思います。
ということは昨日先限には委託の買いが相当数出たものと思われ、一般委託買い越し比率が前日の22.8%から25.7%へと上昇したのもうなずけます。
FOMCを経て本日は久しぶりの下げとなり、4,500円を割っての引けは約2週間ぶりです。
買い越し比率がさらに上昇しているようでしたら、ようやく下の芽も出てくるのではと期待しています。
まずは今月3日の窓、4,460円台前半でしょうか。
※参考「東京金1時間当たり3,000枚以上出来高」
11.21 00:00 |
4,464 |
4,401~4,418 |
売り |
11.28 00:00 |
4,864 |
4,431~4,451 |
売り |
11.29 02:00 |
6,854 |
4,437~4,464 |
売り |
12.03 22:00 |
3,503 |
4,472~4,484 |
売り |
12:04 00:00 |
3,302 |
4,480~4,491 |
売り |
12.06 23:00 |
3,039 |
4,470~4,484 |
売り |
12.07 22:00 |
4,687 |
4,486~4,499 |
売り |
12.19 23:00 |
3,642 |
4,498~4,523 |
? |
12.20 00:00 |
4,178 |
4,517~4,527 |
? |
12.20 04:00 |
7,344 |
4,482~4,511 |
? |
4,400円台は委託オール売りですから、この牙城を崩すのは甘くありません。
この荒波の向こうには4,300円台が待っていますが、たどり着くことが出来るかどうか…。
ぜひとも「ドル円112円ブレイク」の援護射撃が欲しいところです。 ← 済
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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員