東京金の取組減少が止まりません。
2週間前の13日時点で99,021枚あった取組が、昨日時点では91,183枚まで減少。
5月15日(90,164枚)以来ですから、約半年ぶりの水準にまで落ち込んでいます。
基本的には価格が上昇すると買い玉は整理され、下落すると買い玉が増えることから、取組の減少は天井形成時に見られると言えます。
例外的に今年のお盆は価格の大幅下落に伴い取組も減少したため、やはりあの場面は買いでした。
11月13日~26日のカテゴリ別取組は以下の通りです(一部抜粋)。
当業者 |
一般投資家 |
外国業者 |
合計 |
|||||
|
売 |
買 |
売 |
買 |
売 |
買 |
売 |
買 |
11月13日 |
33,190 |
17,303 |
33,699 |
71,902 |
11,788 |
3,296 |
99,021 |
99,021 |
11月26日 |
28,852 |
16,469 |
36,974 |
66,722 |
6,874 |
3,300 |
91,183 |
91,183 |
当業者、一般投資家問わず買い玉は減少、当業者と外国業者は売り玉を思いっきり減らしています。
どの限月が減少したのか、限月ごとの取組減少率は以下の通りとなります。
⑫ |
9,433 |
→ |
7,934 |
-15.9% |
|
⑥ |
13,401 |
→ |
12,655 |
-5.6% |
② |
4,471 |
→ |
4,225 |
-5.5% |
|
⑧ |
28,120 |
→ |
22,327 |
-20.6% |
④ |
19,417 |
→ |
18,466 |
-4.9% |
|
⑩ |
24,179 |
→ |
25,576 |
+5.8% |
当限の減少は当然として、目立つのは8月限の減少です。
この限月は安値発会で、6月やお盆のような急落を経験せず、順調に立ち上がっています。
その結果、10月12日の急騰により8月限の買いは半減、この2週間で買いはほぼなくなったでしょう。
10月限に乗り換えたかどうかは別として、8月限取組減少の要因は買い玉の降りと言えます。
一般的な「価格上昇に伴う取組減は天井形成」に合致すると思われます。
さらに重要なことは、買い本命の4月限が降りなかったことです。
10月18日にご紹介いたしましたが、「一日当たりの一般投資家買いとしては、取引所史上最高となる3万枚となった当時の先限」だった限月が4月限です。
この限月がストッパーとなっているうちに、早く下げてほしいものです。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員