本日9月5日、今年9回目の「ヒンデンブルグ・オーメン」が点灯しました。
1937年にドイツで作られた悲劇の飛行船がヒンデンブルグ号ですが、この悲劇になぞられて米国株式市場のテクニカル的な株価暴落の前兆とされるシグナルを「ヒンデンブルグ・オーメン」と言います。(2017.10.27「ヒンデンブルグ・オーメン点灯か?」より)
盲目の物理数学者ジム・ミーカによる発案とされますが、このシグナルが点灯すると「株価5%以上下落確率77%」「パニック売りとなる可能性41%」「重大なクラッシュとなる可能性24%」が警戒されます。
2018年ダウ(ヒンデンブルグ・オーメン点灯)
今年は1月19日、30日、4月24日、6月18日、7月18日、26日、8月2日、9日、9月5日に点灯しました。
いかがでしょう?
個人的には、信憑性は低いと思います。
それでも当サイトは、警戒レベルの引き上げを強くお勧めいたします。
それはヒンデンブルグ・オーメン点灯とともに、最近の急激なGSR上昇があるからです。
GSRとは?
古より景気先行きの判断指標として、金と銀の比価が使われてきました。
安全資産としての色合いが強い金と景気銘柄としての色合いが強い銀を比べることにより、景気の先行きを判断する指標となっています。
GSRは通常で50前後、70を越えると金価格が割高となっており、景気の先行き懸念が意識されます。
注目は2008年12月と2016年2月の80越え、リーマンショックと上海ショックですね。
2003年の80越えは、イラク戦争開戦によるものです。
昨晩のNY貴金属市場で、金は1,199.10ドル、銀は14.180ドルで終了しています。
GSRは84.56となりました。
ブラックマンデーが起きた1987年でさえ、GSRは71台でした。
世界恐慌時はおそらく金価格が約30ドル/オンス、銀が0.3ドルぐらいでしたので、GSRは100ぐらいでしょうか(世界恐慌は1929年、1931年にイギリスが金本位制から離脱)。
昨晩のGSR84はちょっと記憶になく、米朝会談直後をボトムとして上昇が続きます。
連休明けダウは12ドルしか下落しませんでした。
さすがにヒンデンブルグ・オーメンの点灯はないと思っていましたが、GSRを計算後「もしや」と思い確認すると…、嫌な予想は当たってしまうものです。
「ダウ暴落説」なんてトランプ氏当選以降ずーーーっと言われ続けていますので、書きたくなかったです。
しかしこれから米国がやろうとすることの前では、ダウの下落なんて必要経費なのでしょう。
改革には痛みが伴うものなのです。
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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員