北朝鮮高官が乗っているとみられる列車が26日、中国・北京に到着した。米ブルームバーグは、匿名の情報源3人からの情報として、訪問しているのは北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長自身だと伝えた。
日本の国会が事実上ストップしている中、北朝鮮高官が中国を訪問と伝えられています。
もし本当に金正恩総書記であったとすると、北朝鮮最高指導者としては2011年5月に金正日総書記が訪中して以来となります(実際に金正恩委員長は25~27日の日程で、中国を訪問したことが確認される)。
金正日氏は2010年にも2回訪中しており、体調も悪い中2年間で3度の訪中となりました(金正日氏は2011年12月にお亡くなりになっています)。
当時北朝鮮は孤立化を極めており、国内経済も疲弊(デノミ失敗)、そんな中での訪中でした。
孤立化の最後の引き金は、2010年3月26日に起こった「天安沈没事件」です。
天安沈没事件とは
2010年3月26日、北朝鮮と韓国を分断する海上の軍事境界線である北方限界線(NLL)付近の韓国領海で、韓国軍の浦項級コルベット「天安(チョナン)」が爆発・沈没した事件の通称。
「天安」の乗組員104名のうち46名が死亡あるいは行方不明となった。原因は北朝鮮の魚雷などによる攻撃と見られているが、北朝鮮は否定している。
事故直後の5月3日に中国を訪問した金正日総書記(当時)は胡錦濤・中国国家主席と会談し、経済支援や中国からの投資を要求し、六者会合再開に前向きな姿勢を見せましたが、残念ながら相手にされず。
8月にはカーター元米大統領の訪朝により、逃げるように中国へ。
翌2011年5月に最後の訪中を敢行し、このときも六者会合再開を強く支持したと伝えられています。
つまり北朝鮮の最高指導者が外に出るときは、とどのつまり「(緊急を要するほど)しんどいから」であって、制裁を無視して中国によるなんらかの保護を受けたとき、米朝会談は開催が危ぶまれます。
特に今回は「中朝軍事協定」の確認をしに行ったのではとの見解もあります。
その米朝会談の前に、南北会談に関しては明日29日に閣僚級の南北会談を軍事境界線のある板門店で実施し、首脳会談に向けた準備をすると思われます。
このように日本を取り巻く情勢は刻一刻と変化しており、今のような魔女狩り国会審議は一刻も早く辞めるべきと考えます。
満開です。
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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員
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