東京金5番限残り具合から、2016年夏型と推測 | 浪風谷本

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昨日東京金は2月限発会を迎えました。

発会日終了時点で東京金2月限取組は4,008枚、12月限取組は65,393枚となっています。

5番限取組の総取組に占める割合は62.95%で、これは最近2年間でも最高です。

 

2018.02.26  12月限  62.95%  New!

2017.12.26  10月限  45.41%

2017.10.27  08月限  57.09%

2017.08.29  06月限  54.56%

2017.06.28  04月限  51.22%

2017.04.26  02月限  57.95%

2017.02.24  12月限  52.60%

2016.12.26  10月限  37.39%

2016.10.27  08月限  44.57%

2016.08.29  06月限  53.20%

2016.06.28  04月限  45.74%

2016.04.26  02月限  53.17%

2016.02.25  12月限  40.22%

2015.12.24  10月限  47.35%

 

通常発会した日は5番限から先限への乗り換えが多いのですが、今回の12月限は「ほぼ買い玉が捕まっている」限月ですので、この価格帯では乗り換えがあまり見られませんでした。

今回のように「下がってきて乗り換えが見られない」発会パターンとして、2016年8月29日があります。

2016年7月20日高値4,523円から4,250円まで下落し、4,260円で発会しました。

このときは翌9月7日4,410円まで上昇しましたが、10月11日に4,111円まで下落。

 

前置きが長くなりましたが、実は本日の本題「NY金&東京金ファンド勢買い越し」が、このときと非常によく似ています。

 

(右軸NY金、左軸東京金)

NYの買いが増えているときは、通常東京は売られており、両者は逆相関と言えます。

NYが買われている状態で東京もあまり売られていないケースでは、やはり相場は強いと言えます。

最近では2017年8月終盤から先月までがこのケースとなります(の乖離が小さい)。

現在再び乖離が広がってまいりましたが、「NYでは買われ、東京では売りが広がる」パターンとしては、2016年夏以来となるのです。

それが2016年8月29日の発会日に見られました。

 

 

上記のように一度上昇したものの再び下落し、2016年以降の安値4,011円を記録いたしました。

 

現状米長期債利回りの上昇がNY金の頭を抑え(下がってはいないものの)、ドル安による円高で東京金は下落トレンド継続となっています。

主に米債利回り格差や期待インフレ率などから推察するにNY金が下がる要素は全くありませんが、現在の東京内部要因ではさすがに買えません。

一度上がるケースも考えられますが、まだまだ下値警戒と言わざるを得ません。

 

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、オプション)、証券一種外務員

 

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