第十三幕:ウェルビーのソーシャルスキルトレーニング(SST)のメリットデメリットについて | 孫悟大のブログ

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今回はウェルビーのカリキュラム「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」のメリットデメリットについて語らせていただきやす。

こっからは名称が長ったらしいので、SSTと略していきます。

で、SSTってなんぞやって話なんですが日本語にすると「社会生活技能訓練」という名称で、社会生活においての人間関係の機微・コミュニケーション・態度・タイミング等を学ぶカリキュラムで、ウェルビーの場合毎回テーマがあるのですが、そのテーマに沿った「ロールプレイング」を行って、「脳」ではなく「身体」に動作や態度を覚えこませていました。

例えば、テーマが「謝罪の仕方」だった場合、「ロールプレイング」で「謝罪の時」の「動作」・「態度」・「声のトーン」を身体に染み込ませる訳です。また、三か月が一周するので三か月という絶妙なタイミングで二周目の「ロールプレイング」を繰り返し行ってより身体に浸透させていくのも目的とされていました。

カリキュラムの流れとしては、まずテーマが発表された後で敢えて本日のテーマの「悪いサンプル」について説明されます。例えばテーマが「報告する」だった場合、「長ったらしく主語と趣旨が分からない報告」がスライドで投影され、カリキュラム担当職員が我々利用者達に「この報告のどこが悪いのか?」について聞いてきます。で、ある程度利用者達から「悪いサンプル」の「悪い箇所」が集まったら、「悪いサンプル」の改善点について説明され、そこから「タイミング」だったり「必要な場面」だったり「何故必要なのか?」とか「論理や心理」についても解説され、「ポイント」について説明されます。「ポイント」迄説明が終わったら今度は職員による「モデリング」という「ロールプレイング」が行われ、「悪いモデリング」と「良いモデリング」の両方をカリキュラム担当職員と手すきの職員の2名で演じて、再び利用者達に「悪いモデリング」との悪い箇所と改善点についてと、「良いモデリング」の良いとこと更なる改善点について考えさせて、そしてある程度の意見発表がされたらいよいよ利用者達による「ロールプレイング」な訳です。利用者達の「ロールプレイング」は利用者同士グループワーク形式で行われ、まず予め配布されてた「ワークシート」に台本があるので、台本に「スライドショー」に投影されてる文章を書き移し、書き移した文章を利用者同士で「ロールプレイング」したら、第三者による「客観的視点」という事で利用者同士で互いの「ロールプレイング」の良し悪しや改善点について「フィードバック」して、後はまとめ聞いて終わりです。これがSSTの流れです。

 

で、SSTのテーマですが箇条書きにしておきます。また、ビジネスマナー同様に俺のノートも掲載しておきます。

・SSTのテーマ

1.自己紹介・挨拶

2.報告する

3.連絡する

4.相談する

5.ゴーサイン・ノーゴーサイン

6.謝罪する

7.質問する

8.ちょっとした一言

9.何気ない言葉で傷付いた

10.断る

11.頼む

12.休憩の取り方

 

・俺のノート

 

メリットについては、

1.発達障害は「頭」で考えるより「動作」・「態度」・「自分が発する言葉の音」で覚えさせた方が早いからロールプレイングは発達障害にとってはメリットがある

2.発達障害は往々にして「自分ルール」という「自分が王の世界」で生きている為、知識・ルール・マナーを学べて「自分ルール」では「社会生活」が出来ない事も学べる

3.発達障害は往々にして「人間関係」が苦手なので、人間関係に必要な「態度」・「言葉遣い」・「タイミング」の基礎的な知識を学べる

以上です。

 

逆にデメリットは、デメリットの回でも触れましたが、

1.基礎的な知識だけで応用やPowerPointに記載の無い「場面」に関しては自分で考える必要がある

2.台本がPowerPointに投影されてる文章を書き写すだけで、自分のオリジナルを組み込むと即面談室行き。

3.PowerPointの文章だけ書き写しただけだと「オリジナリティーがない」とか「発想と工夫が足りない」と言われる

4.自分のオリジナリティーの文章を構成出来るのが「自己紹介の回」と「雑談の回」しかない

5.職員による「モデリング」のテーマが毎回変わる訳ではなく、毎回同じ場面での「モデリング」だからワンパターンで回を重ねる毎に改善点についてや感想が浮かばなくなる

6.グループワークの回でも触れましたが、ロールプレイングはグループワークなので「ダンマリ」・「消極的」なメンバーとグループになったらフィードバックがもらえないし、そもそもロールプレイングが出来ない

以上です。

 

以上がSSTのメリットデメリットについてでした。正直、俺みたいに「頭で考える」より「いっちょやってみっか!」な「タイプ:サイヤ人」には向いてたカリキュラムではありましたが、結局人間関係って「論理」や「文章」で学ぶより、実戦でしか分からない事が多いので、SSTの基礎的な知識ですら必ずしも役立つとは断言出来ません。

 

では、またウインク