賭博堕天録カイジ ワンポーカー編・第123話『悪夢』感想 ~悪魔の遺伝子~ | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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※○=提出カード
1回戦
D・D U・U  カイジ/和也
2○・4 A○・A 1勝/0勝 LIFE(3・9)
Bet1→コール

2回戦
D・D U・D
2・4○ A・3○ 2勝/0勝 LIFE(4・8)
Bet1→コール

3回戦
U・D U・D
Q・2○ A○・6 3勝/0勝 LIFE(5・7)
Bet1→コール

4回戦
U・D U・D
Q・6○ 9○・6 4勝/0勝 LIFE(6・6)
Bet1→カイジBet2→和也ドロップ

5回戦
U・U D・D
K・Q○ 6○・3 5勝/0勝 LIFE(7・5)
Bet1→カイジBet2→和也ドロップ

6回戦
U・D D・D
K・6○ 3○・? 5勝/1勝 LIFE(5・7)

Bet1→カイジBet2→和也Bet3→カイジドロップ


それでは新年一発目の感想です!

前回、痛恨の2ライフ負けを喫したカイジ。
DOWNカードの3でレイズを掛けた事に加え、カイジがUPカードではなくDOWNカードを出し、かつそのカードが7ではないという2つの博奕に出てきた和也の捨て身の覚悟に、ここに来ての覚醒を悟す。


(よく見るとカイジとマリオに被らないようにタイトルがバックに表示されていますね。)

和也を苦労知らずの坊っちゃんであると踏んでいたカイジは突如の変化を不思議に思いますが・・・


持ってるってこと?
悪魔の遺伝子!

(堕天録でのこの構図とそっくり)


勝ったとはいえ毒を盛られていた5回戦と、完全に読み切られ手玉に取られたこの6回戦。
一連の手中で踊らされる感覚に、カイジのある記憶がフラッシュバック。

それは他でもない和也の父である会長とのティッシュくじの死闘。
ギャンブルの提案からイカサマの仕掛けまでカイジが全て場をコントロールしていたはずが、気が付けば会長に主導権を奪われ敗北したというあの忌まわしき記憶です。
思えばあの時も一度はカイジを泳がせ横に入れていたくじを破棄し、絶望を観察した後の二度目での悪夢でしたね。

血統から来る勝負強さですか!カイジらしいドライな展開ではありませんが、こと兵藤とあれば納得ですね。少し少年漫画っぽいですけど個人的にはこういうベタな熱さは好きです。ドラマのルーキーズとか。


ナニコレw まあ手の中で踊らされる比喩も何度目か分かりませんから、徐々に奇抜になるのも仕方ないですかね。割と似合っていて笑いました(^▽^;)

カイジの中での和也への認識が改まって行く中、ここで和也の後方で戦況を見つめている例の黒服の心理描写へ。
降ろし勝ちを狙ったカイジのレイズ作戦に対しタイミングとその必要性を肯定しつつも、同時に浅はかな傲慢であると一蹴。


レイズを掛けた行為自体に関してはダブルDOWNを避けるために仕方ない戦法(それが弱気に映るとしても)なので私はそれは結果論だと思いますが、和也が当然策にハマるだろうという思い込みで弛緩した空気を出していたのは、確かに外見には表れない隙でしたね。行為でなく精神上の緩みかもしれません。

そして勝負は新たな7回戦へ。
チャンも言っていますが、負けを引きずらずに切り換えてほしいですね。

6回戦の結果を受け、カードの配り順は和也が初の先番に。


状況はやはり変わりつつあるのか、和也は遂にUPカードを手に入れDOWN地獄から脱出

さらに


反対にカイジへは連続となるDOWNカードが配られ、7回戦は両者UP・DOWNの同条件での闘いに。

う~ん、やはり流れってあるんですかね・・・!(´Д`;)
カードの配り順には有利不利がないとはいえこういった小さな変化がツキの浮き沈みに影響するのかも。


アカン完全に和也が乗り出した!(ノ_・。)
発言からすると今度は和也が緩みだしているようにも取れますが、和也は元からスタイルとして相手に逼迫感と動揺を与えて流れを引き寄せるキャラだと思うので、カイジの緩み方とは違うのではないでしょうか。
打破するには救出ゲームでチャンが見せた自己の決断力の強さが必要になると思われるので、カイジも落ち着いて流されずに、先入観を排除して挑んでほしいと思います。


今回の和也のUPカードは今配られたばかりですから、温存したり策略を仕掛けるなどしていません。よって6回戦のようにカイジが過去のデータから疑心暗鬼になったり裏を取られる事はないので少しは安心ですが、逆に言えばカードの布石がリセットされた状況です。つまり理屈が立てづらいですね。

※今回の回想でも登場しましたが、指切断描写は何度見ても慣れないですね(T▽T;)慣れちゃいけない気もするけど直視できない!Y(>_<、)Y

無理に言うとしても、例えばDOWNカードとして新たに手に入れた7は最強ですから、もし和也がDOWNカードを出した事が濃厚となった場合はKを使うまでもなく7で十分ですが、現実問題で和也がDOWNカードを出したと明確に判断できる展開ではないと思われます。

 また、UPカードに関してもKならば勝つ可能性は高いことから、UPvsDOWNの場合は勿論、DOWNvsDOWNの場合も負けはなし。UPvsUPでも確率的にはA以外の6/7で負けなしですから、危険なのはほぼDOWNvsUPのみと言えますが、これはレイズが絡まない場合ですからあまり意味がありませんし、Aを持っていないというのはあくまで確率ですからね。

 つまり今回は何かしらの論理が構築できたとしてもレイズ一発で崩れるので、7回戦は勝ち負けと同時にいかに今後に生きる布石を繰り出せるかがポイントではないかと思います。