不妊症看護認定看護師
不妊症看護認定看護師は不妊看護のエキスパートとして不妊治療を受けられる病院で勤務しています。
クロミッド内服すると顔のむくみや頭痛がひどい、
イライラを隠して頑張って、しんどい…
職場での理解が得られていても、気を使う
実際、不妊治療を受けても妊娠するとは限らない・・・
年齢の壁をこえれるのか・・・
患者さまの不安や葛藤を受け止め、治療に対して納得できるように
情報を提供し自己決定を支えるというお仕事です。
不妊とは
不妊とは、生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間(一般的には1年)
避妊せずに性生活を行っているにもかかわらず
妊娠の成立を見ない場合をいいます
妊娠を希望し、医学的治療を必要とする場合、不妊症と診断されます
卵子、精子の量と質
卵子は加齢とともに質も量も低下するんですね
【女性の場合】
✔卵子の数
胎生4ヶ月、卵巣内に 約700万個
出生時には200万個まで減ります
加齢とともに減り続け、50歳ごろには1,000個以下になって
閉経にいたります
✔加齢とともに、卵子数が残存していても、妊孕(にんよう)性の 低下が起こり始めます
✔卵子の質の低下は、 妊娠率の低下だけでなく、流産率の上昇にもつながります
【男性の場合】
✔精子形成は生涯行われていて、 加齢に伴う精子数の減少はすくないです
✔精子の質は、加齢とともに低下がみられる
( 遺伝性疾患の発症との関係が指摘されています)
治療のステップ
まず原疾患の治療
不妊検査のスクリーニングによって異常が発見されたらまず原疾患を治療
(たとえば子宮筋腫や子宮内膜症などがあります)
一般不妊治療
およそ1か月は不妊学級でまなび、そこから6ヶ月ほどタイミング法を試します。
6ヶ月から1年ほど、薬物療法による排卵促進、黄体機能不全の是正
(クロミフェン療法、ドパミンアゴニスト療法、黄体ホルモン療法、hCG療法)をします。
それで効果の見られないとき過排卵刺激(hMG-hCG療法)、人工授精へと進みます。
![]()
生殖補助医療
生殖補助医療というのは、妊娠を成立させるためにヒト卵子と精子、または胚を、
体外で取り扱うことを含むすべての治療、または方法のことです。
だいたい2年目以降(いろいろケースによりますが)
体外受精-胚移植、配偶子卵管内移植、凍結融解胚移植が選択されます。
【引用】 母性看護学概論 医学書院
看護師のキャリアアップとして
不妊看護に関心がある、不妊症の治療を受けたことがあるという看護学生さんや看護師さんなら、患者さんの身体的負担、精神的負担にたいして良きパートナーとしてコンサルテーションできると思います。
読んでいただきありがとうございました。

