![]() タイヤの白と深リムで独特の雰囲気になったと自己満足している |
マキシス デトネーター フォルダブル28c
タイヤはいずれ換えてやろうとは思っていた。元々消耗品だから、いずれは減ったりひび割れたりして交換することになる。そのときに何かいいのにしてやろうと。しかし週末しか走らないので、まだまだ先の話だと思っていた。
それが急に交換することになったのは、初めて山道を登ってその帰り、下りでいまいち安定感がなかったのがきっかけ。オートバイ時代に、古い純正タイヤで何度か嫌な思いをしたのが頭を過ぎる。
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タイヤ交換は初めてだが、有難いことに今は書籍だけでなく動画でいくらでも予習ができる。文字や写真で伝えきれないちょっとしたコツが、見ているだけで無意識に頭に入る。イメージトレーニングは十分。パンク修理の練習もしていなかったので全くの初めてだったが、思っていたよりも簡単で、30分ほどで前後の交換は終わってしまった。
以前だったらホームページで手順を解説しておくのが親切だったが、私みたいな初心者がヘタな説明などする必要もないほど、ネットに情報はあふれている。改めて皆様に感謝。
まずホイルをはずす。ワイヤーをちょっと引っ張ってブレーキをリリースし、シューを開いておく。工具は不要。前輪は、買ったときに車に積むためにワンタッチレバーではずしたので問題なし。
後輪も「サドルとタイヤを持ってガシャンとはずす」と誰かがどこかで言っていた通り、本当にガシャンとはずれた。スプロケット、プーリー、チェーンの関係だけちゃんと覚えておけば問題ない。
一番手間取ったのは、後輪をはずした自転車をどう置いておくかだったり(笑)
![]() 白のラインのおかげで、実際以上に細く見える。プレスポのフレームやフォークはMTB寄りなので、この角度からだと余計に隙間が目立つ |
あちこちブログを読んでいると、交換時にけっこう固いタイヤもあるようだが、少なくともプレスポの純正タイヤとデトネーターは苦労することなく着脱できた。恐れずにやってみるものだ。クルマのタイヤ交換で機械でビードを落とすとか、あんな大変なのに比べたらどうということはない。
で、このマキシスデトネーター、定評もあり間違いはなさそうだったが、これに決めるまで細いタイヤの誘惑にさんざん悩んだ。
ロードのように細いタイヤなら抵抗も少なく速く走れる。しかしそれと引き換えに、扱いもロード並みの注意が必要になる。ママチャリとさほど変らない感じで段差もゴツゴツ行けるプレスポ標準タイヤとは違う。いずれロードバイクは買うつもりなので、プレスポを限りなくロードに近づけるつもりはない。あくまで気軽さも残したクロスバイクとして、可能な範囲で無駄なく速く走りたい。
だったら25cという手もあるが、あれこれ考えた挙句、まず28cの線は崩さずに、ちょっといいタイヤからステップアップを始めることにした。とりあえず純正からは抜け出しておいて、そこを新しい基準点にして、満足できなければ細いタイヤも考慮する。そんなこんなで純正と同じ28cを選んだのだが、いざ取り付けてみたら、
![]() 白文字のロゴ。走行性能には関係ないが、やっぱりこういうのはかっこいい。新旧並べてみると太さだけでなくパターンだけでもまるで世界が違う |
白いラインで細く見えるのもあるが、実際に幅が違う。7気圧入れてノギスで測ってみたら、27.5ミリ。はずしてしまった純正タイヤは31ミリで装着時は33ミリだった。結局、純正タイヤが太かったということだ。
せっかくお金を出して換えるのに、純正と同じ28cでは見た目があまり変らないのでは、と心配している人、大丈夫です。同じ28c表示とは思えないほどルックス変りますのでご心配なく(笑)
しかしタイヤのパターンといい、サイドウオールのロゴといい、いかにもスポーツ自転車ですという佇まいだ。まあ純正タイヤはコストダウンの筆頭だから、文句を言えるものでもない。そもそも見た目もママチャリと変らないタイヤだったではないか。
金曜の晩に強引にタイヤ交換を済ませてしまい、土曜の朝からさっそく試走。
デトネーターは指定最高気圧が120psi(8.3気圧)。純正タイヤの6気圧から7気圧(101.5psi)に上げた。リヤは多目の7.4気圧(107psi)にしておく。
家を出てからは様子を見ながらゆっくり走る。新品タイヤは一皮剥けないときちんとグリップしないというイメージがある。F1のフォーメーションラップみたいに蛇行しても、そう簡単に剥けるはずもないが、ちょっとやってみるとハンドルがクイックになっていて、一瞬ふらつく。
走り出すと、まずとても滑らかに回っている。路面の舗装がワンランク良くなった様な感覚だ。状態の良い舗装を走ると、ロードノイズとハンドルに伝わってくる細かい振動が、純正タイヤよりも少ないのが分かる。ある程度目の粗い路面では、気圧を上げた分、路面の細かいザラザラが尻に伝わってくる印象。
しかし、路面の小さな継ぎ目など乗り越えたときに、ゴツンとくる感じが純正より小さい。気圧を上げたらもっとショックが来るかと思ったが、反対だった。
![]() 武庫川河川敷。サイクリングロードではなくジョギングの皆様が走っている川べりの方です |
スポーツ自転車は、速く走ろうと思ったらある程度のタイヤを履いていないと実力を発揮できないのだなという、オートバイのときと同じ結論となった。
換えてよかったという感覚をしっかり味わいたければ、自転車にある程度慣れてからにすることをお勧めする。タイヤの違いが実感できて、投資した満足感たっぷりだ。
パーツを換えセッティングを変えていくと、そのたびに、わずかでも速く乗りやすくなっていくのを実感できる。このステップアップ感、楽しくて仕方がない。だから一気にやってしまわずに、自分なりに順序も考えて少しずつ進化させている。ある程度のところまで行くと一段落するだろうから、きっと今が初心者から初級者への一番楽しい時期なんだろう。
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