空はどこから/猫の長靴 -71ページ目

空はどこから/猫の長靴

日記は苦手だけど、何があって何を思ったのか、あんまり分からなくなるのもねぇ(´Д`)
だからちょっとだけ、記録を残します。

パニュキス
もちろん君は僕が好きさ
僕らは一緒に暮らし 歳も同じなんだから
ごらん 僕はこんなに大きくてハンサムだ
……
輝くように青く きれいな黄金虫のために
僕は くるみの殻で 安全な隠れ家を作った
黄金虫は羊の毛のベッドで眠っている
そして僕は それを君にあげるよ
……
うちの番犬は すごくおとなしい
だから夕方にはいつも
僕は君をふんわりと犬の背に乗せてあげる
そして僕は先に立って歩きながら
この静かな馬を引いて 僕らの家まで帰るんだ

アンドレ・シェニエ   訳 中尾重晴


早熟な少年ハリーとその信奉者、妹のネリー。
ある日、父親の書斎でネリーは『パニュキス』の詩を見つけ、魅了される。でも、感動を分かち合いたいネリーに対して、ハリーは無頓着だ。
ハリーはピアノの才能を期待されて音楽学校ヘ――そこで生涯の親友チャールズと出会う。
社会に溶け込めず、田舎の屋敷で引き籠もるネリーは、唯一無二と信じる自分の同胞ハリーを奪ったチャールズを憎む。
ハリーはやがてチャールズの妹クレアと結婚し、子をもうけ、チャールズと共に戦地に赴き、チャールズを庇って戦死する。
唯一の「解り会える同胞」ハリーを失ったネリーはチャールズを憎み続ける――
やがてネリーはハリーへの慕情を記した童話を書き、著名な作家となる。
クレアが亡くなり、一粒種の男の子をネリーが引き取ることになる。
その少年(ハリーに生き写し)を田舎の屋敷に連れてきたのは――片腕のないチャールズ。
チャールズはあの戦闘で親友ハリーと生き甲斐のピアノを失なっていた。

ラスト、書斎のシーン
久し振りの再会、固い会話も途切れた時、チャールズは書棚に一冊の本を見つける「ああ、シェニエがある……この詩をご存じですか?」

パニュキス もちろん君は僕が好きさ……

「僕はこの詩に憧れ、いつか自分のパニュキスに出会いたいと願っていたのです」

ネリーはポロポロと涙を流す。感性を共有できる同胞は、この人だったんだ……

ラスト、チャールズのセリフ
「私のパニュキスに会えた……そう思ってよろしいのですね?」

IIIII

山岸涼子さんの短編作品『パニュキス』
読んだのは学生時代だった。
これ以降、私の頭の中には
「感受性を共有できる同胞(はらから)」=「パニュキス」
という構図が出来た。



そして現実――
20代後半、私とS嬢は「たま」の共通のファンだった。
友部正人&たま の2マンライブに二人で出かけ『ラブミーテンダー』を聴いた。
あのエルビスのメガヒット曲に友部さんが自家製の詞をつけ、ギターをつま弾き訥々と歌う。

君がいて 初めて 生まれた この愛を
壊す気 なんて ないよ 僕からは
君を想えば また ひとつ
夢の中で 君が 増えていく~


この曲がすっかり気に入った私は、さっそくCDを買い
ドライブデー卜で口ずさんだ
君を想えば またひとつ~♪

「いい歌だよね」と誘いをかけると
「そう?」とS嬢は無関心だった。

こいつ、パニュキスじゃないな……
と思った。
でも、パニュキスじゃないことが決定的な障壁にもならず、結局そのまま結婚した。



ウディ・アレンの映画に『ボギー俺も男だ』という作品がある。
主人公(ウディ)は見た目通りの冴えない男、但しウディらしくウィットと知性はある。
親友の夫婦が恋人を作らせようと世話しては失敗する、というドタバタ劇が続く。
ところがなんと、この親友の奥さんとウディが「出来て」しまう。
趣味も思想も、セックスの相性までバッチリ
――この時、ウディはパニュキスに会えた訳だ。

結局、やり手ビジネスマンを気取っていた夫が「妻が浮気している」とウディの前でメソメソ泣いている姿を見て
「ボギー俺も男だ!」と身を切る思いで諦める。
ラストシーンは空港での別れ――もちろん『カサブランカ』のオマージュだ



子供の頃、聞いたラジオ
電話でゲスト出演した年配の男性は、おそらく文筆家だったのだろう。とにかく話が洒脱で面白かった。

女房が死んでから家事が不便で、洗濯物が溜まって着るものがない。しょうがないから女房のパンツを穿いたら……これが結構平気で穿けるもんでしてな。ただ、もし事故にでも遭って病院に運ばれたら、「こいつ、女物のパンツを穿いてるぞ」と変態扱いされる。だから事故に遭わないようすっかり用心深くなって、道を歩くときも――
というところで、取り留めのなくなっていく話を「先生、時間がなくなりました」とパーソナリティに遮られてしまった。

夫婦もこれくらいトウがたってしまうと、パニュキスもヘったくれもない。
やがては男だか女だか分からんくらいに老いさらばえていく。



山岸涼子さんの『パニュキス』は
「私のパニュキスに会えたのですね」で終わる。
でも、人生はその後、長い


私は今も時折 思う
私は私のパニュキスに会えたのだろうか

一瞬のパニュキスはいる、でもやがて違うと気づく。
その「一瞬のパニュキス」が、言い換えれば「恋」というものだろう。

もう、いろんなことがどうでも良くなり、一緒にいることに何の抵抗感もなくなっていく――
それは結局、数十年がかりで育てられたパニュキスなのかも知れない

山岸涼子さんの『パニュキス』を読んで以来、三十数年
今だに「まだ見ぬパニュキス」あるいは「既に出会っているかも知れないパニュキス」のことを想う私は――
莫迦だなあ、と思う
でもまあ、まだ老いさらばえてはいない、と言えないこともない
土曜日、会社のOBから連絡が入った――
「Oさんが亡くなったよ」

Oさんは、まだ65才だった。
40代、ヤマの現場で血を吐いて倒れた。
以後、健康には自信がなく、本社勤務が長かった。
定年間近、久し振りに会った時、精気のない身体は ますます痩せて猫背になっていて「おじいさんになったなあ」と思った。

Oさんの退職後、本社に呼ばれたのは私だった。
つまり、そのポジションに今、私がいる。

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持病の胃ガンは小康状態だった。
肺炎で体力を落とし、白血球が過剰反応を起こして次々と内臓を傷つけ、結局、悪くなかったはずの腎不全で亡くなった。

「あっという間だった」と奥さんは言う。

長生きは出来ないだろうな、とは思っていたが、さすがに65は早い。

お通夜(日曜日)には、OB・現役、8人が駆けつけた。
奥さんが挨拶に現れ、私たちは取り囲んで上記の話を聞いた。
私が「〇〇部の△△です(つまり直系の後輩)」
と名乗ると、奥さんは「ああ」という表情になり、以後はずっと私の顔を見て語り続けた。

Oさんは、自分の仕事のことを、どのように奥さんに語っていたのだろうか
私の名は話題に挙がったことがあるだろうか
――本社の事情が分からない生意気なヤツがいる
とか?

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喫煙場所は屋外だった。
雨を避けながら一服していると、Oさんの弟さんが現れた。Oさんとそっくりだった。
滅多に着ない礼服は防水が利いていて、弟さんも私も、礼服には ほろほろと丸い水滴が付いていた。

弟さんから聞いた。
関西の郷里にいる95才のお母さんは存命で、お母さんには今回の訃報を伝えていないらしい
そしてOさんの夢は、二人の娘(今30代)が結婚して、バージンロードを歩くことだったらしい

喫煙場所からの、雨の夕景――



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月曜日、私は同じ林業部門の仲間達にメ-ルで訃報を伝えた。

何か出来ることがあったら言ってください――
同期入社のヤツから返信があった。
何にもないよ。もう葬儀は済んでいる。
後は冥福を祈るだけ


土曜日、私は訃報の後、精気に溢れた ユルリラポ のライブに出かけている――
生と弔い、一日違い。私の悲しみもその程度。

お経を聞きながら、私は思った――
自分の順番はいつ頃だろう

もう、そんなに先ではない
それは悲しいことではない

親死に子死に孫が死に(ー休宗純)


「なんか、順番が近づいてきた気がするね」
私のメ-ルに同期のS君が返答する
「まだまだ、守るものがあるでしょう!頑張りましょうよ!」

いや、励ましが欲しかった訳じゃない。
暗い気分に浸りたかっただけ

暗さもまた、生きる上で大切なパワーなのだ――



ユニットの始まりを見届けるって、感慨深い。
これからずっと追いかけるつもりのユニットだから、尚のこと。

謎のベールに包まれていた『ユルリラポ』
ゆるっとリラックスできるポップス

期待と共に、ホントに大丈夫かな、という不安
――話題づくりを狙って彼女たちに下品なことをさせたり、とか?



おそるおそる扉を開けると――

そこに広がる景色は、ミント・グリーンの花園

私はそこで5体のニンフ(妖精)を目撃したw





こりゃ!さっちゃん、この表情(汗)



まあ、こんな感じかな……



2月28日、プラチナムプロダクション地下一階にて
「ユルリラポ」お披露目

ひとことで言うと……
心地良かった!

緩くてね
観ててポカポカするんだ。


DOriveが開店休業――さち・れな不足の日々が続いていたけれど、
この日、とびきりの春がやってきた。

なんと、まりにゃんを連れて!!

まりにゃんこと 村上麻莉奈さん

私は このコの愛くるしい頬と『ハニーB』などで魅せた豊かな表現力が大好きだった。
predia脱退後、二年余りを経て
今、再び私とチャンネルが繋がった。

長い手足を生かした伸びのある踊り、特に肩のラインの切れの良さ!
もう観れないと諦めていた、このコのダンス、目の前の光景――夢みたいだ、と思った……


そして、れなしこと 新海令奈し

DOriveでは、激しい振り付けで細い身体が振り回されそうになっていた。
懸命に踊る姿はまさに可憐で、私のお気に入りだった。

でも、れなしは 根っからの癒やし系、99%が笑顔で出来ているコ。
れなしは「ゆるりらの化身」
ユルリラポって、れなしのためにあるようなユニットだね。


愛しのポニー、馬越幸子
さっちゃんは……


それぞれが同系色で衣装をアレンジする中で、さっちゃんのこだわりは襟。
盛りに盛ったら、20代のデビ夫人みたいになっちゃった。

これを握手会で言ってしまい、怒るかと思ったら
「へえ、そう?!  嬉しい~」
と喜ばれちゃった(笑)

もっとも、デビ夫人は若い頃、国際社会を揺るがした傾城の美女。そしてインドネシア大統領の第三夫人になった。
さっちゃんはファイミルの人生観を揺るがした傾羊の美女。

イベント第2部は、奇跡のクジ運で、まさかの会場一番乗り!
最前ド真ん中に王様座りをして、
ゆったりと、愛しい「第三夫人」に見惚れたのであった。
ホント、夢みたい

ワンショットはそのイメージで
「おーっほっほ!」と笑ってもらった。




さて、お披露目された楽曲は2曲。
振り付けにストレッチやヨガを取り入れた、と聞いていたので、ひょっとしてキテレツな世界観?と思っていたら、普通に可愛い楽曲だった。
悪い方の想像――まさかレオタードじゃないよな?――も無事外れてくれた。

ちょっとよろけ気味?だったけど、振り付けに入っていたヨガの静止ポーズはこれ

壮美のポーズ(見本は NHKBS『ヨガ5』での るーちゃま!)



そして立ち木のポーズ(同じく、めーしゃん!)





MCは、まりにゃんが仕切ると思っていたら、小田あさみちゃんが達者な喋りをみせてくれた。


この子はテルミンの顔に ゆったんの根性を入れたような子で、会場からもイジられるニ枚目半の役回りを演じていた。

こういう子がいてくれると、まりにゃんの持ち味――突っ込みと毒舌――も生かしていけそうだねw


そして私にとって、もう一人の初見、矢野目美有ちゃん

小さくてニコニコして、predia加入当時の桜っちょのよう――
ってことは、どのみち いつまでもオトナシクはしていないよ。
これからどんなキャラが出てくるのか、お楽しみ!


そして柔情れなしと、ガラスのハートのさっちゃん。

トークを振られる直前の 緊張したさっちゃんの表情が可笑しくて、ファイミル叔父さんは頬が緩みっぱなしだったよ。
でも、さっちゃんはモンスターだからね、いつトークに爆弾を放り込んでくるか分からない(笑)



最後に
MC中にやった即興コーナー「あいうえお作文」は良かったぜ。

確かこんな感じ

ゆ→あさみちゃん:ゆらゆらと

る→まりにゃん:ルンルン気分で

り→美有ちゃん:理想の彼氏を想いながら

ら→れなし:ラブラブな

ぽ→さっちゃん:ポニーテールを揺らします


パチパチパチ……


さて、扉が開いて視界に広がった
ゆるりら な世界


これからどんな展開が待ち受けているのやら――

次の3月8日、ミニライブが待ち遠しくてたまらない!



右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印

付記

この日は2部構成
公式ブログでは、ランダム番号付きの整理券を配ると告知があった
――私はこれを、付近の迷惑になるから早くからタムロしないでほしい、という意味に受け取った。

ところが1部では、なんと番号なしの整理券が配られ、結局列はそのままで早い者順となった。

この凡ミスについては、若いマネージャーさん、お客さんに素直に謝っていて、そこに険がなく、好感が持てた。

ユルリラポは これからスタッフも含めて成長するユニットなんだ、と思えば それも心地よい。


幅広いファンを持つファミリー・ユニットになってほしい
それはprediaでもDOriveでも、いつも私が願ってきたこと……