空はどこから/猫の長靴 -4ページ目

空はどこから/猫の長靴

日記は苦手だけど、何があって何を思ったのか、あんまり分からなくなるのもねぇ(´Д`)
だからちょっとだけ、記録を残します。

当たり前だけど、江戸って徳川さんの都である

因みに「当たり前」という言葉は「当然→とうぜん→当前→あたりまえ」となって出来たって、金田一春彦先生が言ってた
どうせ粗忽な江戸っ子が広めたのであろう

さて、7月10日、日曜日
急遽会社に出なきゃならなくなった
でも、午後早い内にはお役御免になりそう

じゃあさ……仕事が片付いたら、都内と自宅を逆方向に出発して、落ち合ったところで飯を食おう

帰宅訓練以来、歩きたくて仕方がない

ところが、仕事が長引いてメールをすると
「もう(電車に)乗ってるよ」
あれえ?
仕事が片付いてメールをしたら
「隣りのデパートにいるよ」
じゃあ、どこを歩くんだよ?
「浜離宮まで歩こうよ」
かくて銀座のホコ天を横切って、海に向かって膝栗毛

東京って、意外と緑被率(都市に占める緑地の面積率)が高い。実は札幌よりも高い
皇居、神宮、御苑など大きな緑地がたくさんあるからだ

浜離宮恩賜庭園もそのーつ
「恩賜(皇室から拝領した)」という文字が入るのは、幕府から一旦皇室の持ち物になったからだ
元々は徳川家の鷹狩り場である

築地川から大手門橋を渡る
雑然とした街中から閑静な庭園へ
入り口に置いてあった日よけの番傘を借りる



いきなり三百年の松
巨木の樹齢って眉つばだけど、江戸文化で300年ってのは、掛け値なしでホントっぽい
土手から片側に大枝を張り、太い支柱で支えられている。巨大な盆栽

松は日本の象徴、江戸といえば歌舞伎

ふぁい之助、歌舞伎ポーズで見栄を切る――
毛唐のお姉ちゃんが二人、笑って通り過ぎたけど……ふん、恥ずかしくないぞっ


水門、外は築地川河口、そして東京湾

鵜が留まっていて、お~、と思ったけど
この後、いっぱい見かけた

ここは潮入――海と河が出会うところ
潮の満ち引きで海水と淡水が往き来する
豊かな生態系を形成する場所だ

内掘を眺める。借景は高層ビル
当時から江戸の人口は世界屈指、江戸の文化は大都会の文化
東京の庭園では、この背景は当たり前?

園内、こんな築山が随所にある

手入れも行き届いていて気持ちがいい
松ってホント、絵になるなあ

これ、コンクリ張りの遊歩道

劣化してボコボコ、でもそこがいい
近代土木にも「時代が付いた」って感じがする

橋げたに大量の船虫がずそずわ

それを見て、生命の豊かさを愛でるファイミル夫妻、茶人(変人?)である

潮入の池を渡る
水、松、木橋――いい味、出してる

この庭園の見どころのーつ
鴨場の土手

中から覗く水路。ここに潜んで鴨をおびき寄せるのだ


御亭山から中島の御茶屋を望む
高層ビルが見事な借景
これぞ東京!って感じの緑地帯だ


ここに水鳥が留っている
でもスマホのカメラじゃ捉えきれない
実際、水鳥はいっぱい見た。でもブログでアップ出来るような写真が撮れない
カメラ親父達の気持ち、分からんではない
でも、写真で記録するために道具を揃えて頑張ろうとも思わない

心の眼で見る――ファイミル親父、茶人である

さて、この辺りで閉園時間が近づいた
「なに食べよう」「江戸情緒といえば……蕎麦?」

とはならなかった
スマホに音声入力――「近所のジンギスカン」
結局、銀座に戻って生ラムジンギスカンを頬張ったのであった

エゾっ子だってねえ
旭川の生まれよ
そうだってねえ(笑)
――浪曲・次郎長伝、お馴染みの一節
手ぬぐいマーケット第2回
7月9日、入谷の公民館にて

生憎の雨、それでも会場前に行列が出来ていた
何しろコンセプトのはっきりしたフリマ
「日本手拭い」愛好家って、けっこういるんだね


ただいま出品準備中――

隣りのお店のヤドカリってのは、もちろんホントのヤドカリではない
シンプルな魚介類のプリント手拭い。イカ、タコ、マキガイ……の札が並んでいる
「魚屋さんみたいですね」と立ち止まるお客さん。いいコンセプトだね

その中のイカ手拭い
「これはヤリイカですか?ホタルイカですか?」と聞いてみた
「そこまでは考えていなかったです(汗)」


妻の出品は前回に引き続き、札幌の知り合いに頼まれた『北海道唐草』

唐草模様って爽やかでいいね
この柄の中に 黄土色:キツネ、緑色:リス、紺色:フクロウが隠れている
店員さん(妻ね)に聞いてみた
「このキツネはキタキツネですか?」「はいそうです」「リスはエゾリスですか」「シマリスです、耳が違います」
「フクロウは?」「えーと、あの、シマフクロウ?」「絶滅危惧種(シマフクロウ)は重いなあ。エゾフクロウくらいにしといたら?」

売り子さんに最も向かない仏頂面のファイミル親父、ほとんど役にも立たないけれど、前後の車の運転と、妻が他の店を見たい時の店番――こういう時サービスしておいた方がいろいろ都合がいい

とはいえ、することがないから……途中抜けて散歩
おそれ入谷の鬼子母神

前回は外装工事中だった
今回は無事参拝

朝顔市は昨日まで
これは祭りの後

鬼子母神といえば柘榴

まだ青い

ここでグーグルマップを取り出して「近所のお寺」と音声入力
えっ、寛永寺1 5分?そこって上野じゃん、そんなに近いの?

雨もよいの中、傘を片手にとことこ

寛永寺橋を渡る

陸橋、風情はないよ

通用門から――東叡山寛永寺




「根本中堂」

根本中堂で思い出すのは比叡山・延暦寺
おお~、ここは東の叡山かあ、と思った
でもここは江戸初期・徳川家の建立、歴史はグンと新しい

鬼瓦、モミジをバックに良い風情


隣りにもうーつ
これは葵の御紋――徳川家の瓦


上野界隈はあっちもこっちも葵の御紋だらけ
隣りの中学校のゲートにも葵の御絞

ここは正に江戸、徳川家が開いた土地だ

寛永寺は公開された寺所よりも墓苑の方が広い。関係者以外立入禁止
お江戸上野に縁者のいないファイミル、さてこれからどうしようかと考えていると、妻からメール――
「店番手伝え」とジャイアンの母ちゃんみたいなことを言ってきた

上野から鶯谷へ
そこにキネマクラブ

ここはライブでよく通った
鶯谷はほとんど上野公園沿い――ということを知ったのは、昨年春のユルリラポ対バンの時だった

グーグルマップで確認、ここから鬼子母神まで徒歩4分!
鶯谷と入谷ってそんなに近いんだ
道産子ファイミル、江戸の地理にはド素人


手拭い市に戻る――
午後、客足はすっかり途絶えている
やっぱり雨が祟ったなあ

唐草手拭いの脇に妻の作品、猫ハンカチも並べてみた
白とピンクが3枚だけ売れた

私を店番に座らせて、妻は会場内の散策
客足の途絶えた会場は出品者同士、手拭いマニアのサロンと化している

あちこちで情報交換
染め方がどうの、業者に頼むなら全国のどこにあるの、染めやすい柄のポイントがどうの……

私はぼんやり椅子に座って、その光景を眺めていた
内容はほとんど分からない
ただ……愛好家の集まりって、いいもんだなあ、と思った

退屈した?と妻に聞かれた
心地よい退屈、ってのも有るんだよ
特にこんな、物憂い雨の午後にはね
朝 7:30の東京サマーランド

昨年は8月、夏真っ盛りにここに来た
新アトラクション、デカスラに乗ろうと思ったら、210分待ちだった
210分!3時間半!――なんだよそれ?
首都圏の人間はどんな時間感覚をしてるんだ?
やっぱりプールなんてピーク時に来るもんじゃないよ
寒い日に出直そう、と諦めたのであった。

で、デカスラ・リベンジ
今年7月3日、開園3日目

早く行ってデカスラ乗りまくろうぜ、と朝6時に出発、開園一時間前に第一駐車場に乗り付けたのであった


入園と同時に一番奥のデカスラへ

二回乗った。二回目でもまだ混んでない
やっぱり学校の夏休み前に来たのは正解だったなあ

今年の行列、20分待ち


去年の行列、210分待ち


さて、その感想
浮き輪を使うスライダーものは、大抵1人か2人乗りだけど、これは6人乗り
――ということは相席になるということである
見知らぬ男女が互い違いに丸くなって座る……って 、まるで合コン。しかも水着。

丸いボートは高角度で滑り落ち、左右に大きく上下する。お姉ちゃんの黄色い声とへらへら笑う兄ちゃん達

このアトラクション、相乗りのメンバーで印象の差が大きいね
一回目は若いカップル2組とファイミル夫婦。二回目は子供連れの中年夫婦
それぞれに、当たりがいいねとかよくないね、とか思ったり思われたり?とか、しただろねw

かくて、デ力スラ・リベンジは無事終了し、空いてる内にもうーつ、ということでバックドロップへ

これは二人乗りで、勢い良くスロープを滑り落ち、壁のようにそそり立った向かいのスロープを滑り上がる
その昇りが止まる瞬間、ふっ、と重力が消える

斜め上の広場から眺めてみた
まず女の子の悲鳴が上がる、来るぞ~と思っていたらボートが勢いよく昇っていく
前席にお姉ちゃんが内股で座っている、後ろの兄ちゃんの足は女の子の脇を挟んでいる

しばらく眺めていた
デジャブのように繰り返される、おんなじ光景――
これが日本民族、大平楽の図なんだねえ
と思う

中年夫婦は一回乗って、列が伸びてきたのでループはやめた


それにしても、都会の人達は何故こんなにも平気で並べるのだろうと思う

例えば田舎の夏休み、一人あるいは数人で、森に入ってごらんよ
木の枝でも振り回して行進すれば、それこそ「お山の大将」、天地に我有りだ

都会で行列に混じっていると
ああ、どっぷりと「庶民」だなあ、と思う

砂粒みたいに小さな存在、名もない、ただの「頭数」

田舎者の私が感じる不快感はこれだ
自分が小さな小さな、つまらない者だと気付かされてしまうのだ


と書いていて、ふとこんなエッセイを思い出した――
学生の頃読んだ、ホイチョイプロの本だったろうか……

マイケル・ジャクソンのディズニーランド好きは有名な話
来日した時、東京ディズニーランドに姿を見せた
エッセイの筆者はそこで、スーパースター・マイケルのこんな素顔を見る
エレクトリックパレードに歓声を上げる子ども達――その後ろでマイケルもまた、子ども達と一緒に目を輝かせ、ニコニコと手を振っていた

――ウォルト・ディズニーが思い描いた、みんな平等な「夢の国」
この時、その夢は確かに実現していた


みんな平等、だからみんなで列に並ぶんだ――
そうか、ならば「庶民」でいるのも悪くない