因みに「当たり前」という言葉は「当然→とうぜん→当前→あたりまえ」となって出来たって、金田一春彦先生が言ってた
どうせ粗忽な江戸っ子が広めたのであろう
さて、7月10日、日曜日
急遽会社に出なきゃならなくなった
でも、午後早い内にはお役御免になりそう
じゃあさ……仕事が片付いたら、都内と自宅を逆方向に出発して、落ち合ったところで飯を食おう
帰宅訓練以来、歩きたくて仕方がない
ところが、仕事が長引いてメールをすると
「もう(電車に)乗ってるよ」
あれえ?
仕事が片付いてメールをしたら
「隣りのデパートにいるよ」
じゃあ、どこを歩くんだよ?
「浜離宮まで歩こうよ」
かくて銀座のホコ天を横切って、海に向かって膝栗毛
東京って、意外と緑被率(都市に占める緑地の面積率)が高い。実は札幌よりも高い
皇居、神宮、御苑など大きな緑地がたくさんあるからだ
浜離宮恩賜庭園もそのーつ
「恩賜(皇室から拝領した)」という文字が入るのは、幕府から一旦皇室の持ち物になったからだ
元々は徳川家の鷹狩り場である
築地川から大手門橋を渡る
雑然とした街中から閑静な庭園へ
入り口に置いてあった日よけの番傘を借りる

いきなり三百年の松
巨木の樹齢って眉つばだけど、江戸文化で300年ってのは、掛け値なしでホントっぽい
土手から片側に大枝を張り、太い支柱で支えられている。巨大な盆栽松は日本の象徴、江戸といえば歌舞伎

ふぁい之助、歌舞伎ポーズで見栄を切る――
毛唐のお姉ちゃんが二人、笑って通り過ぎたけど……ふん、恥ずかしくないぞっ
水門、外は築地川河口、そして東京湾

鵜が留まっていて、お~、と思ったけど
この後、いっぱい見かけた

ここは潮入――海と河が出会うところ
潮の満ち引きで海水と淡水が往き来する
豊かな生態系を形成する場所だ
内掘を眺める。借景は高層ビル
当時から江戸の人口は世界屈指、江戸の文化は大都会の文化東京の庭園では、この背景は当たり前?
園内、こんな築山が随所にある
手入れも行き届いていて気持ちがいい松ってホント、絵になるなあ
これ、コンクリ張りの遊歩道

劣化してボコボコ、でもそこがいい
近代土木にも「時代が付いた」って感じがする
橋げたに大量の船虫がずそずわ

それを見て、生命の豊かさを愛でるファイミル夫妻、茶人(変人?)である
潮入の池を渡る
水、松、木橋――いい味、出してるこの庭園の見どころのーつ
鴨場の土手

中から覗く水路。ここに潜んで鴨をおびき寄せるのだ

御亭山から中島の御茶屋を望む
高層ビルが見事な借景
これぞ東京!って感じの緑地帯だ

ここに水鳥が留っている
でもスマホのカメラじゃ捉えきれない実際、水鳥はいっぱい見た。でもブログでアップ出来るような写真が撮れない
カメラ親父達の気持ち、分からんではない
でも、写真で記録するために道具を揃えて頑張ろうとも思わない
心の眼で見る――ファイミル親父、茶人である
さて、この辺りで閉園時間が近づいた
「なに食べよう」「江戸情緒といえば……蕎麦?」
とはならなかった
スマホに音声入力――「近所のジンギスカン」
結局、銀座に戻って生ラムジンギスカンを頬張ったのであった
エゾっ子だってねえ
旭川の生まれよ
そうだってねえ(笑)
――浪曲・次郎長伝、お馴染みの一節