
新幹線の駅を降りた時、まだ8時半だというのに気温は30度を優に超えている
アスファルトの照り返しで脳がイカれそうだ
逃げるように内陸へ
雨上がりの空、山の稜線はぼんやりと煙っている

林道を辿ってスギ林に隠れ込む

樹冠が太陽を遮り、林床の照り返しもない
風が吹く――
驚くほど涼しい
なぜ人間はコンクリートやアスファルトで大地を覆いたがるのだろう
昔、雑誌で読んだことがある
インダス文明が滅びた理由、一説では
大地を――都市の全てを――煉瓦で覆い、気候変動を引き起こしたためと言われている
今の都市文明を見ていると、同じ過ちを繰り返しているように思う
コンクリとアスファルト――大地が窒息している。明らかに気候を変えてしまっている
ねえ、ガマ親分

歩道沿いはヤマゴボウだらけ

毒草です。食べると死ぬかも

でも、食べなきゃいいだけのこと
きちんと知識さえあれば良い
林道沿いの側溝、苔生している

イモリ見つけた

上手く写真に撮れないなあ、と四苦八苦していたら、同行していた地元の人がむんずと掴んだ
そうか、コイツは毒が無いんだよな
アカハライモリ君

アラレもないカッコをさせてゴメンナサイ

日本の森林は、ヒルの棲息域が増えているらしい
シカやクマの獣害が増えるに連れて――獣(毛もの)がヒルを媒介しているのだ
ましてこの日は雨模様、ヒル君、元気
私の地下タビに取り付いたヒル

この中で踊っている

何処に居るのか分からないね(汗)
枯れ枝の上に並んで、立ち上がってゆらゆらと揺れる姿――ジュリアナ東京のお立ち台のおネエちゃんを連想したのは私だけ?
上手く写んないからバインダーの上に乗せた

これがホントの「ヒルナンデス」と言ったら少しだけ受けた
宿に入って浴衣に着替えていたら、同僚の衣服からヒルがポトンポトンと落ちてきた
こんな時って、オジサンでもキャア~!って言うんだね(笑)
証拠の写真

その裏側

執拗に写真を撮りたがる私に、同僚達は不審な表情
この同僚は足を数ヵ所咬まれてスネが血みどろ
私は指を2ヶ所咬まれた(暑苦しいので、軍手はあまり履かないのである)
グイと引き剥がしてヤマに捨てた
私はバカバカしさに笑えてくる
なんだ、ヒルくらい……と思う
いっそ、こんなどうでもいい単純なことで、ひどい目にあっていたい、と思う
出張中、ずっと胸に巣食っていた想い――
愛別離苦の苦しみに比べれば……
こんな傷みなんか、楽だ