空はどこから/猫の長靴 -134ページ目

空はどこから/猫の長靴

日記は苦手だけど、何があって何を思ったのか、あんまり分からなくなるのもねぇ(´Д`)
だからちょっとだけ、記録を残します。

夜になって、チビ達が裏庭に顔を出した。

ケイタはご馳走(練りエサ)ですぐに家に入った。

アッキは手こずった。
妻が20分粘って家に入れた。


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ふぁい・みるが幼い頃、割と自由に外に出していた。
と言うよりも、外に出るのを防ぎ切れなかった。

2階からでも、庇に飛び下りて出てしまうのだ。

網戸も開けてしまう。
みるは開けるどころか蹴破った。


私たちが寝ていると、夜明けに外で呼んでいる。
「開けろやい!」と鳴いている。


歳を取ってからも、隙をみては外に出ようとした。

外に出ると、私たちは鰹節でおびき寄せた。

上手く逃げたら賞品は鰹節──
それはチビらのゲームだった。


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でもねえ……
ケイタよ、アッキよ


おじさん、おばさんはまだ不安なんだ。

だから

ゲームは程々にしておくれ




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因みに……

ふぁい・みるの時、私たちは「パパ・ママ」と呼び合った。

今度は月子ママがいる──

だから私たちは「おじさん・おばさん」と呼び合っている。








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朝、起きたら
チビ達の気配がない



妻の労作のフェンスが開かれていた。
アッキ・ケイタの脱走


でも、妻は慌てていない。
どうせまた、お腹が空いたら戻ってくる。

怖くて逃げたのではない
外で遊びたいだけだ
そんな気がしている

多分、月子を探して、母が下の子に付きっ切りなのを見て
落ち込んで帰ってくるのではないか。

そうしたら、今はここが我が家だと分かるのかもしれない………


ね、アッキ?







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月子は一日ー回のペースで裏庭に現れるようになった。
出産後のお腹はペシャンコで、皮が垂れ下がっている。

敷居を跨いでおそるおそる入り込み、上目づかいにエサを掻き込むと逃げていく。

扉の向こうからチビ達の呼ぶ声が聞こえても無頓着だ。

チビ達は母親の気配を感じると恋しがって鳴く。
親の方はとっくに子離れを済ませている。
新しい乳呑み児を抱え、気遣う余裕はない。



妻は、月子が新しい子猫たちを連れてくる日を心待ちにしている。

アッキもケイタも男の子。
新しい子の中から女の子を摘んで、後は里親探しをしようと考えている。

こんな「子捕り」を企んでいるんだから、月子が人間を信用しないのも当然だ。



猫は妊娠を繰り返すと3年で寿命が尽きる、という説がある。

だから、子捕りを済ませたら、月子も捕獲器で捕まえて避妊手術をするつもりらしい。


長生きするのはいいことだ──
妻の信念には揺るぎがない。

私は天然(野生)を喪失させるということに、躊躇する。


迷う人間は確信を持つ人間に引きずられ、事態は進行していく。


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動物が一度に産める子供の数は、乳首の数で決まるという。

ふぁい・みるを拾った時は8匹兄弟だった。
不可能ではないが、8匹も無事に育つとは信じ難い。

実は母親が2匹、つまり2組の兄弟なのではなかったかと想像している。

実際、毛並みで2パターンに分けることが出来た。

ふぁい系~つまりヨモギ・キジトラ系が4匹

みる系~つまり白黒・モノトーン系が4匹

私たちは、この子猫たちに名前を付け、札幌のフリーマーケットのそば(フリマは生物を扱えない)で里親を募集した。
妻の同僚の女性2人が手伝ってくれた。

チビ達は首に名前を書いたリボンを巻かれ、大きなダンボールの中で好奇の目に晒された。


片隅で怯え続けた ふぁいには里親がつかなかった。

物怖じしない みるは4人家族が大喜びで貰っていったが、連休が明けると、うるさいからいらない、と返された。


結果として、2匹手元に残った。

この成り行きに、意図的なチョイスはなかった。


あの時、あの場所を偶然通りかからなければ、ふぁい達に出会うことはなかった。

8匹が2匹になった時も、どの子を残すか決めていない。


「どの子と暮らすか」という点において、私たちは『選択』していない。

ただ、「転勤族の身でも猫を飼い続ける」という『覚悟』をしただけだ。


私たちにとって、あの子達は「授かりもの」であり「舞い降りた天使」であった。


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猫ってそんなに性格が違うの?
と、猫好きじゃない人に訊かれることがある。

違う。
ふぁいとみるも
アッキとケイタも
そのキャラは驚くほど違う


次回、筆が進めば、ふぁいの兄弟の銘々伝を書くつもり───



↑ふぁい、生後一ヶ月半(推定)
一匹だけ残った頃








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