もし、釧路か苫小牧で育っていたら、もっと早かっただろう

先月、久し振りに観戦してきた
全日本リーグ戦


場所は新横浜スケートセンター
車で一時間半
私が若い頃、日本リーグは6チームだった。
北海道には3チーム――苫小牧の王子、釧路の十條、そして札幌に雪印
札幌OLの妻と友人達は雪印ファンだった
私は王子が好きだったな
札幌オリンピックの時、名キーパー大坪選手は子供たちの憧れ。この人が所属していたのが王子(今のイーグルス)だった
業界柄、ご本人にお会いしたことがあるが、とびきり気さくで明るい人だった
スポーツの世界(いわば戦場)で頂点に立つ人の精神力って、このポジティブさから生まれるのかも知れないね
応援団は、今は鳴り物だけになってしまったけれど、昔は各チームにチアガールがいた
――重ね履きしたストッキングの脚がピカピカ光っていたなあw
彼女たち、みんなそれぞれの企業のOLだった。
応援団席を取り囲むフォーメーションで、インターバルにダンスを披露する。
ところがその間、応援団席のおじさん達は俯いてじっとしている
訊いたことがある
「折角チアガールが踊ってるのに、どうしてノリノリで手拍子とかしないんですか?」
「だって君、同じ職場だぜ――『○○さん、イヤラシイ目で見てた』って噂されちゃうじゃないか」(笑)
初めて現場で観戦した時のアイスホッケー
まず、印象に残ったのは、音だった
氷が削れる音!
シャッ!シャッっと鋭い音が、肌寒い会場内に響くんだ。
ああ、これが現場の臨場感なんだな、と身ぶるいした
今回の横浜では、この氷の音が若干鈍かった
温度の差かな?と思う
厳冬の北海道より、氷が柔らかい感じ
そしてもつれあってフェンスにぶつかるドスンという振動
がっちり防護服を着ているから(特に昔はモコモコだった)痛そうに見えない
それでも、やっぱり怪我もあって、流血した選手が運ばれた後、氷上の血をチームメイトがスケートでガッガッと削っている姿には、寒々としたワイルド感があった
音の次はスピード
パックがゴールの後ろに回っても、試合は続行する。このゴール裏で肉弾の攻防戦が繰り広げられる
そもそも、ゴールを狙うゲームで、キーパーの後ろまでフィールドだ、というスポーツが他に有るだろうか?
そして選手交代のスピード
氷上での全力滑走はスタミナが数分と持たないから、3セットが目まぐるしくチェンジする。
ゲームの中断なんて待ってられない。フェンスを跨いて飛び出して行くんだ
気がつくとリンク上に選手がひとり多かった――なんてこともあったらしい
選手の数といえばペナルティボックス
アイスホッケーはルールが簡潔で、危険行為をした選手は悪ガキの罰みたいに箱に閉じ込められる
その間、少ない選手で試合が続行する。これを「ショートハンド」と言う。
逆チームにとっては「パワープレイ」――得点のチャンスだけれど、こういう時って反って点が入らない。不利な側ががっちり守りに入るからだ
荒れた試合では、ペナルティが続出し、ボックス満杯、リンクすかすかになったりする
見ていて爽やかじゃないね、やっぱりフェアープレイがいいや

さて、観戦後
横浜だから中華料理かな?
とノープランの私を尻目に、スマホ片手の妻は駐車場も通り越し、ストトンストトン歩いて行った――
その先は?
後篇に続く