
モミの木~モミの木~
いつも緑よ~♪
イミテーションのツリーに綿なんか乗せなくてもいいんだよ
この街はジングルツリーだらけ
でもね、ちょっと待った
これはドイツ・トウヒ(スプルース)
つまり、モミの木(ファー)ではない
デンマークにちょっとだけ出張した時、
ドイツ向けのクリスマスツリー(トウヒ)が大量に栽培されていた

林業≒クリスマスツリーというくらい、ヨーロッパはクリスマスに掛ける意気込みが違う
モミの場合だと、スパイダーという高所作業機械があって、梢に近い枝をシュパンシュパンと切っていた

この枝がリースの材料として大量出荷される

樹勢の衰えたモミの木は、最後に伐採されてパルプ材(紙の原料)となる
さて、日本のジングルツリー
かつて、俳優の津川雅彦さんが北海道広尾町(襟裳岬の近く)でサンタ王国を作った時、広尾町ではアカエゾマツの鉢で生きているクリスマスツリーを出荷していた
アカエゾマツはトウヒ属である
その頃、オホーツク海近くに住んでいたファイミルさん、近所で小規模に作っていた苗木屋さんからアカエゾ・ツリーを分けてもらって庭に飾った
妻は電球のデコレーションをいっぱい飾って、箱庭のジングルランドが出来上がった――
何しろ、新婚さんである
冬だけど春だったね(笑)
日本でおめでたい針葉樹と言えば、アカマツ、クロマツ(パイン)だろうな
2葉の長い葉っぱの束は、邪気を掃き清める縁起物
でも、ジングルツリーとしてはどうかな

曲線っぽくて、典雅だけど凛々しさに欠ける
一方、これは一位(いちい)、別名オンコの木

マツと並んで縁起の良い木だけど
和風すぎてジングルツリーな感じがしない
もし、件の歌がクリスマスツリーを歌った曲ならば
モミの木~、じゃなくて、正確にはトウヒの木~♪となる
とはいえ、これは元々ドイツ民謡、日本人が勝手にクリスマスソングにしちまったのだ
この点、スコットランド民謡がいつの間にか卒業ソングになっちゃった「蛍の光」と同じだね
モミ(ファー) とトウヒ(スプルース)とマツ(パイン)は違うよ、と林業的には思うけれど、
知ったことか!と怒られちゃうね
大切なのは雪冠を被った常緑樹の美しさ
その荘厳さに出会えるのは北国ゆえの醍醐味なのである
さて、旭川に前回来たのは10月下旬
奇しくも早めの初雪が降った時だった
寒そうなモミジの木

昨日のモミジ、深紅の装いも捨てて、もう寒がるのもやめちゃった

落葉樹は眠りに就いた
常緑樹は頑固に緑
関東に移植された亜寒帯種のファイミルは
――酷暑の夏に夏眠したいね